大谷翔平の代表落ちは当然

大谷、ＷＢＣ代表外れる＝小久保監督、打者も断念―プロ野球・侍ジャパン

　3月に開幕するWBCを前にファイターズの大谷翔平が、足首の
故障を理由に代表選出を辞退した。

　これを受けて多くのマスコミが大騒ぎをしているようだが、正直
言ってWBCで勝ちたいのならベストコンディションでない大谷は
外すべきだろうと思ったので当然の措置だ。

　WBCをベストメンバーで戦わなければ勝てないのは当然だが、
あくまでコンディションをしっかり作れた選手という前提がある。

　スーパーな選手でもケガを抱えていれば足手まといになるという
のは、93年のサッカーW杯アジア最終予選で都並敏史が骨折して
試合に使えないにも拘らず代表に入れて予選突破に失敗したドーハ
の悲劇を筆頭に枚挙にいとまが無い。

　夏の甲子園大好きな日本人及びマスコミは故障を抱えたエースが
痛み止めを打ちながら炎の4連投で活躍などというパターンが大好
きではあるものの、少なくとも21世紀になった現在の甲子園では
そういうチームは優勝できない。

　つまり高校生の日本一を決める大会ですら故障を抱えた主力を
アテにしたチームは勝てないわけで、WBCが真剣勝負というの
なら尚更ベストコンディションではない選手はスターといえども
召集するべきでないのは自明の理だろう。

　特に投手に至っては足首を痛めた大谷よりもクォリティの高い
選手はいくらでもいるし、まともに走れない選手を起用して勝て
るほど代表戦は甘くない。

　結局マスコミが大騒ぎするのは大谷を看板にして視聴率を上げ
たい連中が‘大谷を招集しないとチームの軸ができない’などと
言って煽っているとしか思えない悪質な話だ。

　大事なのは日本代表の優勝であって、大谷が活躍しての優勝で
はないのだから。