正義と悪のW変身

 ウルトラマンネクサスのEP14で対峙した姫矢准と溝呂木眞也が、
共にウルトラマンとダークメフィストに変身するシーンがある。

 対峙した2人が共に変身するといえばウルトラではガイアの18話
で高山我夢と藤宮博也がガイアとアグルに変身して戦い始めるシーン
ぐらいしか思い浮かばないのは、やはりウルトラマン=正儀の味方と
いうイメージがあるし共闘する場合も後から駆け付けるパターンが
多いので同時変身というのは珍しいのだ。

 とりあえずガイア対アグルというのはアグルの暴走をガイアが止
めようとして変身して戦ったパターンだが、ネクサスでのウルトラ
マンとダークメフィストとの戦いはまさしく正義と悪の戦いという
図式になる。

 こういう図式の元祖といえば人造人間キカイダーのキカイダー対
ハカイダーあたりからだろうし、仮面ライダーブラックのシャドー
ムーンのような悪のライバルキャラ相手でなければ成立はしづらい。

 つまりキカイダー対ハカイダーや快傑ライオン丸対タイガージョ
ーに仮面ライダーブラック対シャドームーン、ガイア対アグルとい
うのは敵が悪の戦士ではあるもののシリーズを通してのライバルと
いう前提があってのもの。

 それに引き換え溝呂木眞也=ダークメフィストは孤門を含めたナ
イトレーダーを相手に暗躍しているし、姫矢は孤門を守ろうとする
のをジャマする形でしかないのでライバルという形でもない。

 だからライバルでもない悪キャラが正義キャラと同じタイミング
で変身して戦うというのは珍しいし、ネクサスならではのシーンと
言うべきかもしれない。

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