今年の村田諒太に求められるもの

村田、4月に横浜で初防衛戦=ミドル級日本人初防衛懸け―ボクシング

 昨年10月22日にアッサン・エンダムとの再戦を制してWBA
ミドル級王者になった村田諒太が、4月15日に横浜アリーナで
10位のエマヌエーレ・ブランダムラ相手に初防衛戦を行う事が
発表された。

 タイトルを奪取した試合で‘自分より強いミドル級王者は世界
にはいる'とコメントした村田だから初防衛戦からアメリカに乗り
込んで強豪とグローブを合わせるという事を期待したファンには
物足りないかもしれないが、ゲンナジー・ゴロフキンやサウル・
カネロ・アルバレスらと戦うには役不足という感が強い状態では
世界王者第2グループとしての実力を付けて行く事が重要だろう。

 村田のキャリアはエンダム戦で14戦を終えたばかりだから層の
厚いミドル級ではまだまだで、ここから本当の勝負が始まるのだ
から焦る必要はないと思う。

 ロンドン五輪ミドル級の金メダリストといっても世界王者を約束
されるものではない中で、とりあえず世界を取ったのだからゴロフ
キンをはじめとした本当の強豪達と戦いたければ今度は世界王者と
しての実績を積む必要がある。

 正直言って今回の挑戦者は僅か27勝5KOという事から‘安全パ
イを選んで’という声が早くも出ているわけだが、低いKO率ながら
ヨーロッパで27勝しているのだから決して侮れる相手ではない。

 思い出すのが82年に三原正からWBA:Jミドル級タイトルを奪
取したデビー・ムーアで、81年にロチェスターでの決定戦で判定勝
ちして凱旋した三原の初防衛戦の相手に選ばれた時は10位だったの
だがプレッシャーからガチガチになった三原を6RでKOしただけ
でなく三原でも厳しい相手といわれたアユブ・カルレをも2度目の
防衛戦でストップ勝ちをするなど意外な強豪だったわけだ。

 とりあえずこういった挑戦者を内容のある戦い方で退けながら世
界王者としてのキャリアを積み、ゴロフキンやカネロらの一流どこ
ろとの対戦にこぎつけるというのが村田の今年のミッションになる
のではないだろうか。

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