完敗の那須川天心、メイウェザーに感謝 “キック禁止、体格差”も「後悔はしてません」
昨年大晦日にさいたまスーパーアリーナで行われた、フロイド・
メイウェザーと那須川天心のエキシビションマッチは1Rに3度の
ダウンを奪ったメイウェザーの圧勝に終わった。
RIZINのメインとして行われた一戦だが試合前から真剣勝負と
いう形で売り出したいRIZINサイドに対し、メイウェザー陣営は
あくまでエキシビションマッチという姿勢を崩さず最終的に限り
なくボクシングに近いルールという形で開催にこぎ着けたという
もの。
ボクシングで50戦50勝無敗を誇るメイウェザーが66,7㌔で臨
んだのに対しキックボクサーの那須川はキックを禁止されただけ
でなく、62,1㌔というボクシングの公式戦ではありえない体重差
での試合だからメイウェザーのエキシビション発言も当然だろう。
最大の問題はRIZINサイドが あくまで真剣勝負のような煽り方
をして那須川を必死にプッシュしていた事で、終わった後に‘ハ
ンデを抱えてよく頑張った’的なコメントを解説の高田延彦がす
るなど無責任極まりない。
ちなみにメイウェザーは2日前に来日すると試合当日の昼には
銀座で買い物をして高級焼肉をたらふく食べ試合前にはウォーム
アップすらせずにリングに上がるのだが、リングに上がった体型
を見ると たるんだ体でパッキャオと対戦していた頃からは程遠
いもの。
エキシビションという名目での試合だから適当に9分間あしら
おうとしていたら、あくまで那須川が真剣勝負モードで挑んだの
で そこそこ本気モードで戦うとあっという間に終わったという
のが真相ではないか。
正直言ってRIZINは90年代後半から00年代前半にかけて格闘
技ブーム全盛の頃の夢よ再び的な売り出しで、モハメド・アリ
にボクシングルールを飲んで挑んだアントニオ猪木が名を上げ
たパターンで那須川を売り出そうとしたのだろうしメイウェザ
ーがUFC王者のコナー・マクレガーに勝った試合を見て那須川
ならと思ったのだろうが甘かった。
‘悪名は無名に勝る’とは言うもののファイトマネー2億2千万
を払って来日させ、キック一発につき5億5千万の罰金というハ
ンデ付きの一戦で那須川に試合をさせるRIZINという団体の良
識がないという証明した一戦になったわけである。