1年前のトリノでは・Part2

 2月15日の続きではあるが、メダルラッシュが期待された
トリノ五輪では日本勢は苦戦続き。‘ひょっとして奇跡が’
と思われたスキージャンプの団体やノルディック複合の個人
スプリントでも表彰台にかすりもせず、いよいよメダル0の
プレッシャーが日本を覆い始めた。
 頼みはもはや女子のフィギュアスケート以外にない。
 ところで大会前から女子のフィギュアはかなりの期待を
持たれており特に、女子選手初の4回転ジャンプを成功した
安藤美姫にメダルの期待がなぜかかかっていた。
 それに引き換え世界選手権の優勝経験のある荒川静香や前
回のソルトレイクシティ5位の村主章枝の名前はあまり挙がら
なかったのだ。
 過去1年で4回転ジャンプを成功させてないし、ここ数試合
不調だった安藤が何で金候補なのかマスコミの考えは分から
ないと思っていたが‘安藤が4回転を決めれば一気に金も’と
いう論調が支配的だった。
 しかし前回2位で優勝候補の筆頭だったイリーナ・スルツカ
ヤが鉄板の1位候補だったし、サーシャ・コーエンや開催国・
イタリアのコストナーなど優勝候補も5人はいるのだ。
 特にスルツカヤはよほどの事がない限り優勝は堅いと思われ
ていた。だから実際は2位、3位を日本人選手を含めて6人ほどで
争うので予断は許されなかった。
 そして22日未明に行われたのがSPだ。
 予想通り安藤はミスで沈み、荒川は素晴らしい演技で66.02を
出し66.70のスルツカヤに次いで2位につけた。
 村主も表現力豊な安定感のある演技で3位につけ最終演技者の
コーエンを待つがコーエンが何と66.73を出して0,03差ながら
1位通過したのだった。
 結局コーエン、スルツカヤ、荒川が表彰台圏内のトップ3で村
主は4位。安藤は8位で私が最も恐れていたコストナーは転倒し
10位に終わっていたので何とかメダルは取れる希望が灯った。
 ただこの結果はスルツカヤに微妙なプレッシャーを与えた。
 というのも前回2位に終わったスルツカヤにとって今回の金は
取って当たり前と言われていたがここまでフィギュアではロシア
がペア、男子シングル、アイスダンスと全種目金を獲得しており
女子シングルでスルツカヤが金を獲得すると全種目制覇という快
挙になるのだが果たしてほとんどの国が全種目制覇は好ましくな
いのでスルツカヤに採点が辛くなるのでは?と予想されていた。
 だから僅差とはいえコーエンがトップに立ったというのは‘や
はり!’と確信させるのには十分だった。
 一方のコーエンは‘SPのコーエン’と言われるぐらいSPでは強
いもののフリーでは失敗するというタイプだったのだ。
 それでも荒川の金メダルはこの時点ではまだ夢物語だったのだ
が・・・・・・。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
深夜に (柴田真紀)
2007-02-22 23:19:07
 確か、午前3時に起きて、それからうつらうつらしながら見続けていましたっけ。
 あんなことも良い思いでですね。
 
 
 
そうですね (こーじ)
2007-02-23 23:10:54
>柴田真紀様
 歴史的な快挙を生で見るのは本当に快感です。
メインは5時過ぎというのは分かっていてもついつい早起きしてしまいましたよ。
 これが国際試合を観戦する醍醐味ですが。
 
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