飯島敏宏監督もウルトラの星へ


gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/sponichi/entertainment/sponichi-spngoo-20211019-0052

 昨日のニュースで元TBSの演出家&プロデューサーの飯島敏宏
氏が、誤嚥性肺炎のため89歳で亡くなったと報じられていた。

 このニュースを聞いて思ったのは来るべきものが来てしまった
というもので、これで第1期ウルトラで監督をしていた人は満田
かずほ氏のみという事になる。

 飯島監督はウルトラQでパゴス編・ケムール人編・ゴルゴス編
にM1号編の4話、ウルトラマンではバルタン星人編×2・ネロンガ
編・グリーンモンス編・ブルトン編・グビラ編・レッドキング2
編の7話、そしてセブンではクレージーゴン編とガッツ星人編の計
3話を担当していた。

 また怪奇大作戦では実相寺昭雄と共にメイン監督を務め壁抜け
男・白い顔・霧の童話・オヤスミナサイ・ゆきおんなの5話を担当
していたのだ。

 一方で脚本家としても千束北男の名前で1話のゴメスを倒せ!か
ら始まりピーター編に自作品のケムール人編・ゴルゴス編・M1号
編にバルタン星人編の計7話分がある。

 ウルトラQの監督としては後半から参加し異形の宇宙人が初めて
登場するケムール人を演出しているのに加え、ウルトラマン最初の
EPであるバルタン星人も然りで特にバルタン星人の分身シーンは今
見てもクォリティが高いと思う。

 ウルトラマンでは最初の製作で侵略宇宙人モノであるバルタン星
人編と、本格怪獣モノであるネロンガ編に怪奇モノであるグリーン
モンス編という3つの違うジャンルをソツなく演出して流れを作っ
ていた感があるし元日放映のレッドキング・ドラコ・ギガスの登場
に天体衝突の脅威を組み合わせた怪彗星ツィフォンは怪獣無法地帯
や小さな英雄と並ぶ怪獣オールスターもの。

 そして第1期ウルトラでの14本中5本でコンビを組んだ脚本家・
藤川桂介との相性がよく、ブルトン編やグビラ編にガッツ星人編
はウルトラマンとセブンを代表するEPだと思うし特にブルトン編
の四次元現象の映像化は凄い。

 演出法もシリアスとコミカルさの使い分けが素晴らしいし、登場
キャラが画面に向かって語りかける演出も他では見られない。

 また先述したバルタン星人の分身や光線など光学合成を駆使した
映像術は、光学合成が苦手な実相寺監督には羨望の的だったようだ。

 ウルトラマン放送開始から今年で55年経つのを考えると当時のス
タッフが次々とウルトラの星に旅立つのは仕方ないのだが、やはり
1人でも多くの方々には長生きしていて欲しいと思うし素晴らしい
作品を遺してくれてありがとうございましたと言いたい。

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