ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
野手中心ドラフトも悪くないのだが
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/numberweb/sports/numberweb-850254
先週行われたドラフト会議でイーグルスが上位3人を野手で固め
た事が、Number webの安倍昌彦コラムで扱われていた。
その中で某スカウトは高校生投手ではなく野手2人が1位指名さ
れた事に付いて驚きを隠しきれないようだったし、これまでのド
ラフトの常識として‘とりあえず投手というのが常道’と語っていた
らしいが個人的には今までの常識の方がおかしいのではと思う。
コラムで語られているようにドラゴンズは攻撃力が弱く打線の
中心になれる選手が欲しい事や、マリーンズは田村龍弘の次の世
代の捕手が見えないという理由で弱点を補うという意味では大正
解ではないか。
ここまでドラフト上位を投手で固める事に拘る理由の一つに、
‘投手でダメでも野手に転向させればいい’という理論が通じなく
なっていると思う。
30年ほど前に流れた某清涼飲料水のCMソングに‘子供の頃から
エースで4番~’という歌詞があったように、日本野球では優秀な
選手が投手を務めるケースが常識だったため投手としてダメでも
野手としてというものがあり王貞治や柴田勲らの成功例が証明し
ていた。
ところが最近は東京六大学以外の大学&社会人はDH制を採用
しているので大卒&社会人の投手が、投手としてダメでも野手に
転向すればというのが厳しくなっているのも事実。
さらにホークスが根本陸夫氏時代に行ったドラフトで96年に
投手陣が崩壊し最下位に終わっただけでなく、アトランタ五輪
終了後に即戦力投手がプロ入りするにも拘わらず1位:井口資仁
・2位:松中信彦・3位:柴原洋という形で指名した野手達が後
のホークスの黄金期を作ったという成功例がある。
逆に根本氏亡き後は毎年投手ばかりを指名して入団させたも
のの、クリーンアップを打てる野手を全く指名していた事もあ
りソフトバンクになってからの06年~09年までの4年間優勝を
逃す原因となっているのが目を引く。
正直言って和田毅・杉内俊哉・新垣渚・小椋慎介の松坂大輔
と同級生に山田秋親に馬原孝浩ら同世代の投手を毎年のように
獲得しプロ野球OBを中心としたマスコミは絶賛していたのだが、
同世代の投手達を取り過ぎると最初はいいが一緒に歳を取るし
前後の世代の投手達が育たず投手陣に断層ができるというリス
クもあるのだ。
つまり投手偏重ドラフトが長期的なチーム強化につながらな
いという事に気が付いているからこそ今回のような野手を中心
とした指名がありえるわけで、それを否定するようなスカウト
というのは時代の流れが分かってないのではないかと思ったり
するのである。
« 飯島敏宏監督... | シーズン終盤... » |
> ところが最近は東京六大学以外の大学&社会人はDH制を採用
しているので大卒&社会人の投手が、投手としてダメでも野手に
転向すればというのが厳しくなっているのも事実。
前にも書きましたように、私は投手戦が好き、DH嫌いです(苦笑)。
補強というのは将来を見据えるのと即戦力を使い分けなければいけませんが、現場は即戦力ばかり欲しがるというのがどうしても起こりますからね。
だから全権監督など百害あって一利なしと思います。
いかにこのコラムで登場する匿名スカウトの感覚が時代遅れか分かります。
だいたい‘昔は・・・’‘本来なら・・・’と言っている時点でアウトですね。