‘わざと2位狙い’も絶対必要

なでしこ、狙い通りの2位=次はブラジル戦〔五輪・サッカー〕(時事通信) - goo ニュース

 ロンドン五輪の女子サッカーは昨日がグループステージ最終戦で、とりあえず
前戦でスウェーデンと引き分けてベスト8を決めていた日本は連敗で敗退が
決まった南アフリカと対戦。


 スウェーデンと同じ1勝1分でも得失点差で下回る日本は勝たないと1位通過が
できない状況で後半から佐々木監督は‘引き分けOK’を指示して狙いどおりに
0-0で引き分け、2位でベスト8ではグループEを2位通過したブラジルとの
対戦となった。


 今回話題になったのがスウェーデン戦の前から佐々木監督が‘2位の方が
いい’と語った話で、選手達は‘あくまで1位通過がいい’と反発したというもの。


 五輪のサッカーは中2日で6試合をこなすため なるべく疲労を溜めないように
戦うのが最適だし実際2位通過するとグループステージ最終戦の会場である
カーディフでの試合になるから移動せずに疲労回復に努められるのに対して
1位通過だとスコットランドのグラスゴーまで10時間近くかけて移動する事に
なる。


 しかも対戦相手は1位通過だと大会前に日本が完敗したフランスで、グルー
プステージではアメリカに2-4で敗れたとはいえ2点を先行しているし、昨秋
のアジア予選で日本が勝てなかった北朝鮮には5-0で圧勝するなど好調を
維持している。


 一方2位通過の場合はグループEの2位との対戦で こちらはイギリスとブラ
ジルが勝ち点で並んでおり最終的に直接対決で敗れたブラジルとの対戦に
なったのだが、好調を維持しているフランスよりも激戦を演じながら負けて
2位に落ちたブラジルの方が心理的にも対戦相手としては望ましい。


 個人的には五輪のサッカーは移動も含めて中2日で進んでいくので最大の
ヤマとなるQファイナルをベストコンディションで迎えるためには初戦のカナダ
戦で勝ったら沢らベテラン選手は休養させて2分OKという姿勢で2試合を戦う
べきだと考えていた。


 ところが日本では もともと対戦相手や会場を考慮しながら駆け引きをする
より1試合を全力で勝ちに行くという姿勢こそが尊いという思想だから、これ
まで佐々木監督が言ったような2位狙いなど邪道以外の何物でもなくタブー
だとされていた。


 実際に沢ら選手達は不満だったようだが監督らスタッフには選手達を少し
でもいいコンディションで試合に臨ませる義務があるので‘6戦全勝で金メダ
ル’などというロマンは必要ない。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (英彦山)
2012-08-01 23:42:10
時代は変っても 大和魂は 遺伝してるんでしょうね どっかで。 選手は燃尽きたい 毎回 全力で闘うしか考えてないでしょうね。 どちらが正解は 分からないけれど W杯の肩書きが あるから 澤も反発できる訳で。移動とかで よけいな疲労は したくないですよね。
 
 
 
そこです (こーじ)
2012-08-02 22:15:49
>英彦山様
 昔タイガーマスクで超一流レスラーの条件は力と技に反則という3つの要素と言われてましたが、日本は力と技が一流のレスラーはいるけど反則だけは苦手との事。

 つまり狡賢さが決定的に欠けるわけですから、世界を取ろうと思えばコレなしではダメという事ですね。
 
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