昨年秋から冬にかけてOAされていたSSSグリッドマンの9話:夢・
想では裕太、内海、六花達がアカネが生み出した怪獣・バジャック
により深い眠りに落ちてアカネを好きになる夢を見るのだが、グリッ
ドマンのグリッドキネシスによって3人が違和感に気付き夢である事
を知覚するという内容だった。
そういえば宇宙戦艦ヤマト2199でも14話の魔女はささやくでミレ
ーケル・リンケが自らの思念体を半実体化させて送り込み、その場に
いる人間達に幻覚を見せる能力でヤマトクルーを幻惑させヤマトを
捕獲する作戦を立てていたのを思い出す。
こういった精神を攻撃するやり方というのはエヴァンゲリオンあ
たりからでアニメではよく見る展開だが、特撮ではウルトラマン
ガイアとネクサスで見る事ができる。
ガイアの37話・悪夢の第四楽章などに登場した超空間波動怪獣の
クインメザードやサイコメザードが印象深いが、メザードが登場した
のはSSSグリッドマンの全話脚本を担当した長谷川圭一だった。
またネクサスでも恋人のリコを亡くした孤門が溝呂木の作るリコ
の幻影に翻弄された挙句、最終的に闇に堕ちようとした寸前にリコ
からもらったガンバルクイナくんの御守りを踏んでリコの死を認め
生還するという展開があった。
このEP16の脚本は荒木憲一だがネクサスもシリーズ構成は長谷川
圭一で、特に姫矢編は長谷川色が強い事からこういった作品がある
のも納得できる。
長谷川圭一はエヴァファンという事だからこういった展開のEPが
登場しやすいし、大がかりなセットが必要ないため製作者側も作り
やすいのではないかと思ったりするのだ。
こういった作品は昭和ではなかったもので、平成ならではのジャ
ンルではないかと思う。