先日亡くなって30年目を迎えた山口暁氏が演じたキャラで最も
印象的だったのはライダーマンに変身する結城丈二だろう。
デストロンの天才科学者として部下にも慕われていたが、それ故
ヨロイ元帥から嫉まれて陰謀に巻き込まれて硫酸プールに沈められ
かけ右手を融かされたタイミングで部下から助けられ開発中の義手・
カセットアームを装着する事によりライダーマンに変身するように
なる。
直後に結城を救った部下達は裏切り者としてカマクビガメから
次々と殺害されたため、ヨロイ元帥への復讐をモチベーションに
デストロンと戦い始めるのだった。
ライダーマンが登場するのは43話から51話までの僅か9話
だがインパクトが強いのは人間体である結城丈二の姿勢で、当初
ヨロイ元帥への復讐心のみで戦っていたので初登場の時はV3の
差し出す握手を拒否がするなど反発していた。
当初ライダーマンが弱かったのは改造されたのが右腕のみで、
それ以外は生身の体だったといわれるがヨロイ元帥への復讐心
のみで戦っていた事も否定できない。
つまりヨロイ元帥は憎いがデストロンは育ての親という思いが
残っていたのだが、結果的にV3と共闘する事によって正義の心に
目覚めていったわけだ。
その心境の変化は人間体である結城丈二の姿で表されており、
それを上手く演じていたのは山口氏の演技だったというのは言
うまでもないしライダーマンこそは山口氏の渾身の演技で魂を
吹き込まれたと思うのだ。