西暦で‘6’の付く年のセ・リーグは熱い

 シーズン前に苦戦が予想された高橋由伸新監督率いるジャイアン
ツだったが、とりあえず開幕5カード目に入り8勝5敗1分と好ス
タートは果たしている。

 昨年‘西暦で5が付く年のジャイアンツは優勝できない’という
データを提示し的中したのだが、西暦で6が付く年のセ・リーグは
熾烈な優勝争いを演じるケースが70年代以降続いている。

 76年は長嶋茂雄監督就任2年目で前年の最下位から130試合目に
リーグ優勝を決めたのだがGW明けから14連勝したり7月末から
13連勝した反面、8月半ばまで8連敗を喫するなどジェットコース
ターのようなシーズンだった。

 特に5番の末次民男は6月のタイガース戦で0-2とリードされた
9回2アウト満塁から逆転満塁HRを放った反面、9月に甲子園で8-
6で迎えた8回裏に2アウト満塁からライトフライを落球し逆転負け
する原因になった。

 そして10月10日からマジック6でタイガース相手に後楽園で
3試合、甲子園2試合の5連戦を行い後楽園で2勝1分でマジック
1としながら甲子園で連敗し広島での最終戦に優勝の行方は持ち越
され王貞治&デーブ・ジョンソンのHRなどで5-3と逆転勝ちし
前年後楽園で胴上げされた‘お返し'でのリーグ優勝決定だった。

 それから20年後の96年は7月6日の時点でカープに11,5ゲーム
差を付けられながら脅威の追い上げを見せ、10月6日にナゴヤで
ドラゴンズ相手に勝ってメイクドラマを果たした年でもあった。

 一方86年はカープ・タイガースとの三つ巴で後半に入りタイガー
スが脱落してカープとのマッチレースになり、8月26日からの後楽
園でのカープ3連戦を2連勝し安泰と思われた直後から4連敗し
一気に混沌となる。

 そして迎えた9月23日からの後楽園での最後の直接対決で連敗
して2位のカープにマジックが点灯し、津田恒美との対決で4番の
原辰徳が手首骨折で離脱してしまった直後から8連勝するものの
129試合目に槙原寛巳が神宮でブロハートに逆転2ランを打たれて
敗れ最終的に75勝しながら73勝のカープから優勝をさらわれる
という悔しいシーズンになってしまった。

 また10年前の06年は原辰徳が監督復帰の1年目で首尾よく開幕
ダッシュに成功したものの、交流戦で大失速して最終的に4位に終
わり原体制唯一のBクラス転落の憂き目に遭った。

 このシーズンはドラゴンズがタイガースの追い上げを凌いで2度
目のリーグ優勝を果たしたわけだから、激しい優勝争いが繰り広げ
られるだけでなくジャイアンツにとっても明暗が分かれているので
今シーズンはどうなるのか大いに注目である。

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