船越雅史のネタバレ実況は好ましくないものの  

 今から20年前の今日99年8月29日は浪速のジョーこと辰吉
丈一郎が前年12月にタイトルを奪われたウィらポン・ナコンアン
プロモーションとの再戦を大阪ドームで行ったのだが、7RTKO
負けし事実上の引退試合という形になった。

 平成が始まった89年にデビューした辰吉が10年後の99年に
ボクサーとしてのキャリアの終焉を迎えるという事で、残念では
あるものの一つの時代の終わりという雰囲気で大阪ドームの観客
達が名残惜しく去りがたいムードが画面を通じても分かった。

 ただ辰吉のラストファイトを実況した船越雅史アナが試合前に、
いらぬネタバレをしてくれたので、試合終了後にチャンネルを替
える気にならなかったのだ。

 この日はTV朝日で18:30から広島でのカープvs ジャイアン
ツ戦が、19:00からの辰吉の世界戦の裏番組ではTBSがセビリ
アで開催されている世界陸上の女子マラソンが予定されていた。

 個人的には19:00まで野球中継を見た後にボクシングに替えて
合間に女子マラソンを見ようとしたのだが、辰吉戦の放送開始直後
に船越アナが‘日本人選手が世界と戦うイベントが目白押しの今日
セビリアで行われた世界陸上の女子マラソンでは残念ながら日本人
選手は金メダルに届きませんでした'と話したのだ。

 確かに詳細な結果は喋ってないものの日本人選手の金メダルがな
くなったという情報は完全なネタバレになっており、当然ながら女
子マラソンを実況したTBSからは抗議を受けたらしい。

 ただ女子マラソン中継はTBSが視聴率を稼ぐため本来ならば日本
時間の16:00頃スタートなのを19:00からディレーでOAした
わけで、インターネットが普及した今では考えられないが当時は視
聴率を稼ぐために時間をズラしてOAするケースが多々あった。

 だからゴルフ中継などでは生中継している局が後から録画中継す
る試合結果をバラす事が時おり見かけられ、そちらを楽しみにして
いたファンをガッカリさせていたのを覚えている。

‘結果をバラされるのが嫌なら生中継しろ’と個人的には思って
いたのだが、やはり順位こそ言われなくても日本人が金メダルを
取れなかったという情報だけで女子マラソンを見る気がしなかっ
たのだ。

 生中継できるのに視聴率を稼ぐため敢えて録画中継にするTBS
の姿勢はスポーツファンをバカにしていると思うし、最近はインタ
ーネットなどの普及で結果がすぐに分かるためこういったセコい
手は使いづらくなっているのでいい時代になったと思う。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (Bill McCreary)
2019-08-29 23:47:27
この記事読んで思い出したのですが、TBSがインディ500の中継をして、フジがF1を中継して、TBSがF!の結果をばらしちゃったことがありました(苦笑)。当時は今以上にTBSとフジの抗争が激しかったですからね(笑)。これも過去の話です。
 
 
 
昔はしょっちゅうでした (こーじ)
2019-08-30 23:00:31
>Bill McCreary様

 昭和の時代はディレー中継や録画が当たり前でしたからね。

 例えば国内のゴルフ中継では14:00からの生中継と16:00からの1時間半の録画中継がありましたけど、14:00からの中継の終盤に16:00から中継する試合の結果を度々流していたのを思い出しました。
 
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