本能的な ものは

 12月6日に行われる校区対抗カルタ大会の練習に 毎週火曜と金曜に
行っているのだが、先日も記したように手伝いの一環として吟者をやって
いる。

 いろはカルタの文を詠むのだが、一番失敗しやすいのが ‘目の上のこぶ’
を‘目の上のたんこぶ’と詠んでしまう。 
 こういうのは常日頃使っている言葉が本能的に出てしまうのがよく分かる。

 映画・大脱走ではリチャード・アッテンボロー演じるロジャー・バートレットが
フランス人になりすまし列車での尋問にもフランス語で無難に答えていたの
だが、OKが出た直後にゲシュタポから‘GOOD LUCK’と言われ、
ついつい‘THANK YOU’と答えて正体がばれるというシーンがあった。

 我々のような理容師や美容師はハサミで紙を切らせると一般の人達なら
親指と人差し指を動かして切るのに対し、薬指と親指を使うだけでなく薬指
側を固定して親指だけで切ってしまう。
 これは両方の刃を動かすとぶれるので親指のみを動かして切るのだ。

 一般人のように親指と人差し指を動かしながらハサミを使うのは厳しい
ものがある。

 蒲田時代に後楽園ホールでボクシングを観戦していた時に隣に座っていた
子供と仲良くなった。
 話をしているうちに職業を聞かれて適当に はぐらかしていたが
‘頭が痒い’と言うので‘どらどら’とかいていたら‘床屋さんでしょう’と
見事に当てられた。

 一般人なら爪を立てるようにしてかくが、我々は指先を使ってかくので
バレたわけだ。
 これまた本能的なものだろう。

  我々の世界は‘頭で考えるより体で覚える’というが、体が反応するぐらい
でないとプロとはいえない。
 まぁ理美容師狩りでもなければ直す必要はないクセではあるが・・・

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