エイリアンを見て40年

 今から40年前の昨日80年10月10日に、前年公開の映画エイリ
アンがTVで初めてOAされた日である。

 この作品はTVを見ていると‘宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも
聞こえない’というキャッチコピーで話題になっていたのだが、
いかんせん公開が夏休みで野球部の練習に追われていた事から
行く事ができず見てきた友人からの話が前知識になっていた。

 とりあえず最も興味があったのはエイリアンがどんな姿をし
ているかだが、友人が言うには‘最初がカブトガニのような姿で
次にヘビのような形になって…’とは言うものの画面が暗いため
まともな姿が分からなかったとの事。

 とりあえずネタバレして見るよりはいいと考えて21:00から
TVの前に座ったのだが、作品の舞台はほぼ宇宙船の中という事
で照明のトーンが抑えられており画面が妙に暗いのだ。

 たしかに夏休みに見た事のある友人が言った通り副長の顔に
卵から飛び出たカブトガニのような物が引っ付き、取れたと思
ったら副長の胸部からヘビのような物体が飛び出て来て宇宙船
内で逃走しという所まではその通りだった。

 その後はエイリアンが脱皮を繰り返し宇宙船のクルーを次々
と殺害していくわけだが、肝心の姿が今一つ分かりづらくラス
トで宇宙船の噴射口にへばり付いたのをジェット噴射で振りほ
どく形になった時にようやく姿を何とか確認する事ができた。

 閉鎖された空間で得体のしれない敵から仲間が次々に殺され
ていくというのは典型的なSFホラーというのは後から知ったの
だが、この監督が後にブレードランナーやブラックレインを撮
る事になるとは思わなかった。

 ちなみにスコット監督の演出を見ていると画面の暗さや影の
上手い使い方など、ウルトラシリーズで作戦室の照明を抑えて
シルエットで話させるなど独特の映像を作っていた実相寺昭雄
監督の手法を思い出したのだった。

 それにしても終わり方からして続編ができるのでは?と思っ
たのだが実際に2をターミネーターの
ジェームズ・キャメロンが、
3をセブンのデヴィッド・フィンチャーが監督をするなど名監督
が演出をするようになった感が強い。

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