遂にオランダの壁を打ち破った女子団体パシュート

女子団体追い抜き 日本は五輪新で金 高木美は日本女子初の金銀銅獲得

 平昌五輪13日目の昨日行われた女子団体パシュートで高木美帆・
高木奈那・佐藤綾乃・菊池彩花の日本は準決勝でカナダに勝った後、
決勝では強敵のオランダに快勝して見事に金メダルを獲得した。

 日本パシュートチームは今シーズンのW杯で世界新記録を連発し
勝ち続けるなど絶好調で各国のメディアも女子パシュートの優勝
候補筆頭に挙げていたのだが、あまりW杯で好調過ぎても五輪のみ
にピークを合わせて来る強豪は脅威で実際にノルディック複合で
はW杯で今ひとつだったドイツ勢がNH・LHに団体まで全て制した
しスピードスケートでも女子1500はおろか1000でもオランダ勢が
高木美帆や小平奈緒の前に立ちふさがっていた。

 しかも2日前の準々決勝ではオランダは五輪新記録を叩き出して
いたし、メンバーもメダリストばかりを揃えて臨んだので‘オラン
ダ恐るべし’を印象付けた。

 日本やオランダにとって幸運だったのは準決勝の相手・アメリカ
やカナダが勝ちを諦め銅メダル狙いに徹する形になったので、余裕
を持って決勝に臨めたのだった。

 スタートでラップを奪ったが2番手の佐藤が先頭に立った時に逆転
されるものの1秒差以内で粘り、最後の約2周を高木美帆が引っ張り
再逆転し最後は2秒近い差を付ける形で五輪新記録をマークしての
勝利となった。

 先行逃げ切りプランで臨んだオランダに対し終盤勝負という手が
見事に決まった形の快勝で、特に中長距離が強いオランダに勝って
の金メダルなのだから日本スケート史上最高の勝利といっていいだ
ろう。

 年間300日行動を共にし瞬く間に一本の線のように並ぶワン・ライ
ン滑走は、陸上の400リレーで100のファイナリストがいないにも拘
わらず銀メダルを獲得したのを思い出す。

 ただ今回のような強化法で日本が金を取ると他の国も同じような
合宿を組んで臨む事が十分考えられるので、4年後も強さを継続す
るためには例えば高木美帆以外の選手がメダル争いをできるぐらい
のレベルアップが必要なのは言うまでもない。

 とはいえ今大会もオランダ勢が女子は500以外は全て制している
のだから、500の小平と共に一矢報いる事ができたのは素直に喜び
たいと思う。
 
 ちなみに昨日2月21日は私の誕生日だが長野五輪の最中だった20
年前の誕生日はショートトラック男子500で西谷岳文が金、植松仁
が銅メダルを獲得しているのだが今回の金は それ以来である。

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