以前から記しているように今年は快傑ズバット放送開始から40
周年という事で、ズバットの最初の6話を見ていて思うのが最近
のヒーロー作品に旅もの=ロードムービー式がない。
ズバットは さすらいの私立探偵・早川健が親友の飛鳥五郎を殺害
した犯人を捜して復讐するために旅をするという展開で、立ち寄る先
に必ず凶悪な暴力団が存在し‘2月2日飛鳥五郎を殺したのはキサマ
か?’とボスキャラに尋ねるわけだ。
そして違うので更なる敵を見つけるのに旅を続けるという展開で
話が進んでいく。
アイアンキングは国家警備機構の隊員・静弦太朗と霧島五郎が、
政府転覆を狙う不知火一族や独立幻野党を倒すために旅をしている
というパターンがメインだった。
また人造人間キカイダーも自らの良心回路を完全にするべく記憶
喪失になった光明寺博士を探し、博士の子供であるミツコとマサル
と一緒に旅をするというのが話の主軸だった。
更に時代劇系の仮面の忍者赤影をはじめ快傑ライオン丸や風雲
ライオン丸も然りでロードムービー系の作品は意外にあるのだが、
平成の作品では仮面ライダー555が当初ロードムービー系だった
ものの途中から設定が変わってしまった。
基本的に円谷系ヒーローは防衛組織の隊員が主役だからロードム
ービー系は向かないだろうし、戦隊モノも巨大メカなどがあるから
旅をするわけにはいかないだろう。
仮面ライダーも最近は複数ライダーが登場するのが定番なので、
旅をしながら戦うという展開にはならない。
それを考えると時代劇ヒーローがなくなった事や単独で戦うヒー
ローが作りづらくなっているので、ロードムービー系の作品を見な
いのではないかと思うのだ。