うさぎ年は九州学院の年？

　今年は うさぎ年になるのだが、高校野球的な視点から見れば意外にも九州学院
が夏の甲子園に63年以降必ず出場する年となっている。

　調べて見ると初出場の63年から75年、87年、99年と4回連続で うさぎ年に
出場しているのだ。

　1963年に初出場したときは2回戦が初戦で足利工と対戦し3－3の同点に追い
付かれた直後の7回裏に2本のホームランを含めて13点を挙げるなど猛打が爆発
して21－3で大勝。
　
　3回戦でも岡山東商に7回表に挙げた1点を守りきり1－0で勝ちベスト8に進出
したものの、ベスト8で下関商の春夏連覇を止める明星と対戦し6回表まで3－0
とリードしながら7回裏に2点返され最終回にも2点を失って3－4で逆転サヨナラ
負けを喫した。

　とはいえ凄まじい打力で勝った初戦と1点を守りきった3回戦の勝ちっぷりは
見事だし、優勝した明星が唯一追いかける展開になったのが九州学院戦だけと
いう事だからインパクトの強い初陣である。

　次に出場したのが12年後の75年。
　春の九州大会で優勝し優勝候補の一角と言われたのだが、初戦で新居浜商と
対戦し再三の得点チャンスで点を取れずワイルドピッチで4回表に失った1点を
返せず8回裏にようやく追い付いたものの直後の9回表に2点を勝ち越され1－3
で初戦敗退。

　この日は第2試合と第3試合が長時間ゲームで17:00前に試合が始まったため
ナイターになったのだが、待たされて集中力が切れたのかとも思った。

　勝った新居浜商は3回戦で三国に1－0、ベスト8で天理を5－1、ベスト4では
優勝候補の東海大相模に勝った上尾に0－3とリードされた7回2アウトランナー
なしから6連打で5点を挙げて6－5で勝ちファイナルでは習志野に4－5の
サヨナラ負けしたものの堂々たる準優勝だからクジ運が悪かったのか・・・・

　80年に2年生エースの園川で選抜に初出場し初戦で東邦に完勝した年も夏は
出られず、85年など予選の決勝で熊本西にまさかの敗戦で出場できず。

　そして87年は初戦で新発田農に3本のホームランを浴びせて5－0で快勝した
ものの、2回戦で春夏連覇したPLと対戦。
　今度は3イニング連続で2ランを浴びてヒット数は互角だったが2－7で敗れて
いる。

　ここまで3度の出場中2度は優勝チームに、1度は準優勝チームに敗れている
ので‘九州学院は うさぎ年に出場し九州学院に勝ったチームはファイナリスト’
という事になっていた。

　平成に入って最初に崩れたのが うさぎ年の前年98年に遂に‘うさぎ年のみの
九州学院’というジンクスが崩れ、初戦で平塚学園に8－5とリードしながら9回
表に5失点し9－10で敗れたのだが、勝った平塚学園は2回戦で日南学園に
9－11で敗れ‘九州学院に勝ったらファイナリスト’というジンクスも崩れた。

　そして うさぎ年の99年にジンクス通りに出場し開幕戦で青森山田と対戦するが
2－3でまさかの逆転負けし、青森山田もベスト8で樟南に0－4で敗れてコチラの
ジンクスも破れた。

　その後2000年も出場しているがベスト16で光星学院に3－4で敗れている。

　そして昨年は下級生中心のチームでベスト8入りを果たしているので、今年の
春も出場を決めている。
　九州学院最後のジンクスである うさぎ年の夏出場が今回も続くか見もので
ある。