ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
田中恒成ボディで4度のダウンを奪い完勝のV2戦だったが・・・
名古屋の武田テバオーシャンアリーナで今日行われたWBOフラ
イ級タイトルマッチで、王者の田中恒成が挑戦者で1位のジョナサ
ン・ゴンサレスを7RTKO勝ちで2度目の防衛に成功した。
2Rまで挑戦者のカウンターに手こずっていた田中は3Rに左ボ
ディでダウンを奪うものの、4R終了間際にはダウンを喫し5Rか
らは両者一進一退の展開だったが7Rに左&右ボディで2度のダウ
ンを奪い共に立ってきたところに右ボディ連打で通算4度目のダ
ウンを奪いレフェリーが試合を止めた。
とはいえ前半はダウンを奪った3R以外はパンチを浴びていた
事から挑戦者にもう少しパンチがあれば危なかった試合だし、
4Rなど強引に決めに行って逆に左のカウンターを打たれてダウ
ンを喫するなどディフェンス面で課題も残った。
6Rまでの採点を見ると1人が56-56だったが残る2人は55ー
57と54-58と挑戦者がリードしていたわけで、結局ジャッジは
威力は今ひとつでも細かいパンチを的確にヒットしていたゴンサ
レスにポイントを振っていた事になる。
というのも最近の田中はタイトルを奪取した木村戦や初防衛の
田口戦など共に激闘型で戦い打ち勝っての判定勝ちだったのだが、
正直言って以前の田中はスピードを生かしたボクシングで打たせ
ずに打つスタイルだったのが日本人ライバルとの試合では正面か
ら打ち合うクセが付いておりよく言えばパワフル悪く言えば大味
な戦い方になっていた。
今回のゴンサレスは小柄ながらスピード感溢れる独特のリズム
で田口のパンチを外しつつ細かいパンチをヒットしていくという
スタイルは、倒して勝とうとする王者の力みとは対照的で3Rにダ
ウンこそ奪うが今度は少しでも早くストップしようとするあまり
ガードが甘くなっていた。
だからこそ4Rにダウンを奪われてしまうなど手こずったように
見えてしまうワケで、これが田口良一や河野公平のような資質な
らばどんな戦い方でも勝てばいいのに対しセンスの塊のような田
中には勝ち方についても一過言あったのだが今回それが完全に裏
目に出たのではないか。
ここまで来ると1位とはいえ挑戦者の質により田中のモチベー
ションが上がらないと、却ってボクシングを錆び付かせてしまい
かねないわけで大いに悩ましい問題が起きている。
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