今から50年前の昨日68年12月15日にOAされたのが怪奇大作戦
14話・オヤスミナサイ。
高原ヒュッテを舞台にした志田竜夫・杉江ユキのカップルと偶然
訪れた牧の3人による密室劇が中心で、竜夫が自らの殺人を隠蔽す
るため殺人の悪夢を見せる睡眠学習機を使って罪を押し付けるとい
うもの。
ダイオード技術の研究が認められてアメリカの研究所に招かれる
志田竜夫が恋人・ユキとの送別パーティーの席上で、ユキが投げた
インディアンの羽飾りが胸に刺さって絶命したと思われたのだが実
は犯罪を犯した双子の弟を殺害した隠蔽工作の一環だったというも
の。
胸に羽飾りが刺さって命を落としたと思い呆然としているタイミ
ングで狩猟帰りの牧が一晩の宿を求めて訪問したため竜夫は計画を
変更し、牧に自分を殺した幻覚を見させるのだがユキが自分の罪を
告白した事から辻褄が合わなくなり双子の弟が訪ねてきた事から話
は一気に解決に向かい始める。
事の発端は事情聴取から解放された牧が一休みするために自分が
宿泊した部屋のベッドに横になって再び殺人の悪夢を見た事から、
枕を切り裂いて見ると中にスピーカーが内蔵されており重心がかか
ると同時にスイッチが入り音楽と殺人を教唆するメッセージが流
れるという仕組み。
ボイラー室の屋根裏から睡眠学習機の本体を発見した事で牧達は
犯人の狙いを察知し、その頃ユキも竜夫の弟が偶然竜夫だと見破り
犯行が露呈するという結末だった。
こうして見ていると前回の冷凍人間編から一転して本格的なミス
テリー作品になっており、怪奇大作戦という作品の幅の広さを実感
するものである。