神戸製鋼が18季ぶり10度目の日本一 平尾さんにささげる栄冠 ラグビー日本選手権
今年のラグビー日本選手権の決勝が秩父宮ラグビー場で今日行わ
れ、神戸製鋼がサントリーに55-5で快勝してサントリーの3連覇
をストップすると共に18シーズンぶり10度目の日本一に輝いた。
元ニュージーランド代表ダン・カーターを指令塔に据える神戸と
オーストラリア代表マット・ギタウを指令塔に据えるサントリーと
いう贅沢な顔合わせだが、後半勝負型のサントリーに対して神戸が
前半どこまでリードを広げられるかというのが最大の見どころだ。
前半風上に立ったサントリーに対し神戸は開始早々に攻め込むと
右WTBアンダーソンフレーザーのT&Cで7点を先行し、12分にも
アンダーソンフレーザーのTで12-0とする。
この時点では‘これで面白くなった’という雰囲気だったし左W
TB尾崎晟也のインターセプトからのTで5点を返すと‘そろそろサ
ントリーのエンジンがかかってきたか’と思っていたら、32分の
PGだけでなく37分に有田隆平がキックチャージしたこぼれ球を抑
えたT&Cで22-5として前半を終了。
いくら後半に強いとはいえ3ポゼッション差では後半の早い時間
帯に得点するしかないと思っていたら、開始7分までの間に2T&1C
を追加され34-5になった時点で勝負はついた。
結局ボールポゼッション&テリトリー共に神戸が7割となれば、サ
ントリーも厳しいわけで結果的に後半も一方的な神戸のペースで進
み終わってみれば大差での神戸製鋼の優勝となった。
思えば故・平尾誠二が率いて平成最初の優勝から7連覇を達成して
いた神戸の8連覇を止めたのがサントリーで、以後の神戸は00年に
優勝以来栄冠から遠ざかっていたわけだが平成最後の大会でサント
リーの3連覇を止めるという因縁めいた形で締めくくった。