ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
レベルが上がると負荷も上がる
最近あまり野球中継でローテーション投手の登板間隔の長さや球
数制限についての批判を聞かなくなったのだが、以前は古株のOB
達や年配のファンの間で‘昔の投手は150球でも200球でも投げて
完投し、翌日はリリーフで投げていたのに最近の投手は・・・‘という
嘆き?を度々聞いていた。
その理由として最近は打者のレベルが跳ね上がり投手達は以前の
江川卓のように最初の一回りは130㌔台後半で入って徐々にスピー
ドを上げて行き最後は150㌔を連発というスタイルでやっていたら
立ち上がりで大量失点しかねないため、最初からガンガン飛ばすし
かないため100球を過ぎると球威が落ちてくるという現実が世間で
ようやく認識されたという事だろう。
この流れは実は野球だけでなく他の競技でも言えるのだ。
ラグビーは80年代前半まで大学選手権の準決勝&決勝は中1日
だったし90年代までは1月2日に準決勝、中3日置いた6日に
決勝という流れで行なっていても‘試合間隔が短い’という批判は
聞かなかった。
ところが3年前のラグビーW杯で2戦目にスコットランドに敗れ
た原因の1つとしてスコットランドが初戦だったのに対し、日本は
中3日しかなかったという事が言われて世間一般でも‘ラグビーは
1週間置かないと厳しい’といわれるようになったのだ。
これは90年代前半まではタッチキックなどでプレーが途切れる
とリスタート地点まで歩いて行くのが普通だったのが、最近ではプ
レーが途切れる事がなく選手達は走りっ放しなので負荷が以前より
相当に高くなるため戦術的交代が認められ試合間隔も開けるように
なったと思われる。
ボクシングの世界戦が15Rだった時代は3Rぐらいまでは互いに
攻防がなく睨み合いが続くケースが殆どだったのだが、12Rになっ
た現在では1Rからガンガン打ち合うケースが多いので負荷が増し
試合間隔も長くなっている。
こうして見ると競技レベルが上がるという事は負荷が上がるため
短い時間内に100%力を出し切る必要が出てくるわけで、回復させ
るリカバリー期間も長く取らざるを得ないわけだ。
つまり打撃がレベルアップしたため昭和の時代に稲生和久や江夏
豊らがやっていた150球前後を投げて完投するエネルギーを100球
前後で使い切らないと相手打線を抑えられなくなっており、それゆ
えの球数制限や中6日での登板間隔になっているのだと思われる。
思えば昭和の投手達が完投に拘っていた時代は日米野球でエキシ
ビションモードのMLBチームと対戦しても歯が立たなかったのが、
今や同じようなモードのMLBチーム相手に勝っても誰も騒がなく
なったのは日本プロ野球全体のレベルが上がっている証拠であり決
して投手達のレベルが下がったという事にはならないのではないか。
« 本格的ミステ... | ‘蒸発’にも い... » |
だからこそ最近の選手達は節制を重ねたアスリート系になるわけで、昔の選手のような試合が終わって焼肉を大量に食べビールを浴びるように飲み朝まで飲み明かして酒の匂いをプンプンさせながら試合に臨んだりしたら体がもたないわけですよね。
にも拘わらずマスゴミは清原のような奴を‘昔の選手のような豪傑’ともてはやすのだからタチが悪いです。