`途中棄権'より`コースアウト’の呼び方を


gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/sports/jiji-220216F642

 北京冬季五輪で行われたアルペンスキー男子回転に出場した小山
陽平は1回目28番スタートだったのだが、途中コースアウトで2回目
に進めずにレースを終えた。

 大回転や回転など2レース合計で競うアルペン技術系では1回目に
30位以内に入ると2回目は30位からスタートするので、コースが荒
れてない状況でレースできる30位以内は必須になるわけで28番スタ
ートというのはギリギリの順位だから1つでも上の順位に進出を目指
すには攻める必要がある。

 攻めるレースをするとコースアウトするリスクがあるわけだから、
小山も勇気ある挑戦だったのだが表記の途中棄権には違和感がある。

 棄権とは文字通りレースを止めるわけでケガなどのアクシデント
絡みでレース続行不可能になった事を言うのであって、コースを攻
めてのコースアウトとは趣旨が違う。

 ランクが下の選手が順位を1つでも上げるにはギャンブルが必要
で、どうしても厳しいコースを攻める必要ある一方でコースアウト
のリスクを抱えている。

 そのリスクを承知の上でコースを攻めた末に、コースアウトした
選手を‘途中棄権’で片付けては
気の毒だと思うのだ。

 基本的にアルペンはノルディックやフリースタイルスキーに比べ
スキー競技の中で最も華やかな種目になるで層も厚く、特に滑降や
スーパー大回転などの高速系は日本ではコース確保と日程確保など
の問題で難しいのが現状だ。

 一方で大回転や回転などの技術系は猪谷千春が回転で56年コルティ
ナダンペッツオ五輪で冬季五輪初の銀メダルを獲得しており、最近
でも06トリノで皆川賢太郎がメダルまであと一歩の4位&湯浅直樹が
7位入賞するなど高速系に比べて勝負できるわけだし次回の五輪はミ
ラノ&コルティナダンペッツオ大会という所縁の会場になるのだか
ら日本勢も上位に入るという事を目標に頑張って欲しいと思う。

 そのためにも攻める気持ちは大切だと思うし、その攻める気持ちを
萎えさせるような途中棄権という言葉よりコースアウトの方が響がい
いのではと考える。

 

 

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