今から40年前の今日71年12月17日は帰ってきたウルトラマンで主役の郷
秀樹の恋人である坂田アキとアキの兄で郷の師匠にあたる坂田健がナックル
星人から殺された日である。
これはレギュラーキャラが殺害されるというウルトラ史上初の大事件だし、
子供番組のセオリーから完全に外れていた。
本来なら このEPはでウルトラマンがナックル星人と用心棒怪獣・ブラック
キングのタッグに敗れるのだが、坂田兄妹が殺害されるインパクトの方が強
かったのだ。
地球侵略を狙うナックル星人はシーゴラスとベムスターを呼び寄せてウルトラ
マンの能力を探り、僅かの量で富士山を吹っ飛ばしてしまうというMATが開発
した新型爆薬・サターンZを盗み出してしまう。
さらに星人は郷秀樹の心を動揺させるため恋人の坂田アキを自宅前で車で
拉致、悲鳴を聞いて止めに入った兄の坂田健を車で撥ね飛ばし更に車内で
犯人の正体を見たアキは逃げようとして引きずり回されて殺されるのだから
悲惨だ。
急報を聞いて駆け付けた郷の前でアキは郷にプレゼントするべく買っていた腕
時計を握り締めたまま息を引き取ったのだ。
‘郷の心は嵐の海のごとく荒れ狂ってる、今なら勝てる’と星人は語って夕陽の
中ブラックキングを出現させてウルトラマンと戦わせ、ウルトラマンが消耗した
ところに自ら正体を現して巨大化して倒してしまう。
ただでさえエネルギーの少ない夕陽の中でスペシウム光線とブレスレットを
研究されて対策を施されているのに、恋人と師匠を無残にも殺害されて心乱れて
いては勝つ事ができないのは当然だ。
ウルトラマンが倒されてナックル星に運ばれていくシーンで このEPを終わるの
だが、このEPの大筋はセブン暗殺計画と同じではあるものの それを感じさせ
ないのは坂田兄妹の殺害という要素があるからだろう。
ちなみに坂田アキを演じた榊原るみは他のドラマの影響でスケジュールが合
わず降板を余儀なくされていたので‘どうせ降板するなら’という事だったらし
いが、おかげでウルトラ史上に残る強いインパクトの作品になったと思うのだ。
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何故か自分の好きな作品に限ってこのパターンがあるので、呪われているんでしょうか（苦笑
しかも、この坂田兄妹の死亡退場は、当時子供だったため、「オトナの事情」が判らず、ただただ「辛くて悲しい」エピソードとして記憶に残っています。
逆に、本郷猛を死亡退場させなかった、平山先生には感謝しています。
たしかに言えますね。
本郷は原作では殺害されますので、よけいに降板させなかったというのが最終的に大ヒットでしたね。
＞もとウルトラ警備隊様
シナリオではアキは星人の正体を見たので慌てて車から飛び降りて逃げようとして結果的に引きずられてしまうという形でした。
ホントあれなら射殺された方が衝撃度は低いですよね。
子供の頃(既に再放送ですが)に観ていた時は、坂田兄妹の最期に関しては悲しく感じませんでしたね。
しかし、大人になって改めて観ると、やはりこの作品は人間ドラマだと思いました。
坂田健が立ちはだかった途端、更にアクセルを強く踏むドライバーが怖かった…
次の38話では、コミカルな描写とウルトラマンの快勝があったことで、いくらかは救われた気がします。
MAT隊員たちが同じ罠に嵌まるのは、今でも笑ってしまいます。
この前後編は、今の子供たちに視聴させてはならないエピソードかもしれません(大袈裟ですかね？)
いらっしゃいませ、初めまして。
このEPは本来ウルトラマンとセブンが共演するイベント版で帰ってきたウルトラマンのピンチに2人が助けに来るというイベント編で、当初はセブン暗殺計画と同じパターンだったようですが榊原るみ降板の話からこういう内容になったとか。
痛快なウルトラマンの大逆転の裏に、という内容ですけど次の週から女子大生の村野ルミ子と仲良くなりますし次郎君をルミ子さんに押し付けて旅立つ郷って酷いとも思いましたよ。
このEPよりも怪獣使いと少年の方が子供に見せづらいEPとは思います。