やり方を工夫すれば世界と戦える

桐生「世界で戦うのが夢」=陸上男子短距離(時事通信) - goo ニュース

 先日 記したように世界陸上の選考会を兼ねた陸上の日本選手権では男子
5000mの参加標準記録を誰も破れなかったのに対し200mは5人もA標準を
突破するという事態が起きたので今や日本は長距離より短距離の方が有望に
なっている感じだ。


 基本的に短距離はアメリカを中心とした北中米カリブ地域の黒人選手が強く
中長距離になるとケニアやエチオピアなどのブラックアフリカ勢が強いという
図式なのだが昭和の頃には日本はマラソンをはじめとした長距離は世界に
通用するけど瞬発力を要する短距離はダメというのが常識だった。


 ところが高野進が84ロスと88ソウルの400mでSファイナルに進出すると
91世界陸上と92バルセロナでファイナリストになってから流れが変わり、為末
大が01&05世界陸上の400mハードルで末続慎吾が03世界陸上の200mで
3位に入っているし08北京では
400mリレーで3位になった。

 一方の長距離は00シドニーで10000mの高岡寿成が7位に入ったのを最後に
世界との距離が広がっているように見える。


 共に世界がプロ化したにも拘らず善戦している短距離と全く歯が立たなくなった
長距離の差を考慮すると長距離は駅伝という国内で完結する非五輪種目で
結果を残せば評価されるというぬるま湯体質なのに対し短距離は世界の舞台で
結果を残すしかないという切迫感があるのではないだろうか。


 競泳でも‘体格的に劣る日本は平泳ぎでは通じるけど それ以外は’という常識が
まかり通っていたが、自由形に近い200mバタフライで松田丈志が08北京と
12ロンドンで2大会連続3位に入り同じくロンドンで高校生の萩野公介が400m
個人メドレーでフェルプスを破って3位に入るなどレベルアップには目を見張る
ものがある。


 野球も昭和の時代は日米野球でオフシーズンに ろくろく体を動かしてないMLB
のメンバーが来日しても日本は勝ち越しすらできなかったので日本人選手がMLB
でプレーするなど全く現実的ではないと思われていた。


 ところが野茂英雄が95年にメジャーに行って以来 次々と日本人選手がMLBで
プレーをしている。


 これを考えると日本は自分達の伝統の方法でやってダメだと勝手に負の常識を
作り上げてしまい諦めモードに入っていたのだが方法論を変えただけで壁は
破れるケースがいくらでもある。


 にも拘らず伝統のやり方以外を認めず、それで世界に通用しなければ諦め
モードというパターンで一般人を扇動している日本のマスゴミの罪は思い。

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