ウルトラマンネクサスが他の作品と違う要素の1つに根来甚蔵と
いうジャーナリストの存在がある。
円谷作品に登場する防衛チームは気密性は高いものの防衛組織の
存在は一般市民に認知されているのに対し、TLTの存在は世間から
完全に隠蔽されているのが特徴だ。
登場するビーストが高度な知的生命体の恐怖心を捕食するという
事から一般市民にビーストの存在を秘匿しているため、TLT自体も
一般市民からは完全に秘匿された状態になっているというのがネク
サスの世界でもある。
そうなると当然ながらTLTやビーストの存在を暴こうとする者が
出てくるわけで、ウルトラではガイアに登場した円谷浩演じる田端
記者が先駆になるが今回の根来はフリーのジャーナリストだから
KCBというTV局務めの田端よりも自由は効くし事件に食らいついた
ら絶対に離さないスッポンのようなしつこさを持つキャラだ。
そのしつこさ故に姫矢の知り合いだったにも拘わらず良くは思わ
れてなかったわけで、当初は単なる胡散臭い記者という感じだった。
ところがEP16でナイトレーダーの任務を放り出して逃走した孤門
を匿いついでにリコを失って自暴自棄になっていた孤門を熱く叱り
付けるシーンは印象深く、胡散臭さに隠された根来の本性が良く描
かれていた。
そういう意味では根来という男の存在も姫矢編では外す事のでき
ないキャラという事だろう。