ソフトバンクの輝かしい未来と崖っぷちの男
現在日本シリーズたけなわの日本プロ野球だが、1週間前に行わ
れたドラフト会議では3年連続日本一を逃したホークスが目玉と言
われた創価大の田中正義を5球団競合の末に交渉権を獲得した。
メディアは早速大喜びしているのだが個人的に手放しで喜べない
のが実情だ。
まず今春に痛めた右肩の状態だけでなく牽制やクイックなどが
今一つという話が言われているのだが、それ以外に気になるのは
ホークスが取った大学出身投手の成績だ。
ソフトバンクになって取ったドラフトの目玉と言われた大学生
では06年・大隣憲司、07年・大場翔太、08年・巽真悟、12年・
東浜巨を獲得しているしダイエー時代も99年に田中総司、00年は
山村路直&山田秋親を02年は和田毅&新垣渚、03年は馬原孝浩らを
獲得している。
その中で期待通りの成績を残したのは厳しく採点すれば和田と
新垣や馬原に大隣ぐらいで、その大隣もケガがちだし新垣や馬原
らは結果的に放出された形になっており大場や巽に至っては既に
戦力外で消えているのが実情だ。
むしろホークスは斉藤和巳や武田翔太らのように高卒でじっくり
育成された選手や、摂津正らのように社会人から入った選手の方が
活躍するケースが目立つ。
それを考えると大学注目投手との相性が今一つという歴史がある
ので、むしろクジを外してファイターズが獲得した堀瑞輝のような
高校生左腕を取った方がよかったのではと思ったりもする。
もっとも田中が評判通りに活躍すれば言う事ないので、そういう
意味でも田中の来年からの成績には注目したい。