球数制限の是非を高校生に問うのは意味がない

 今年の2月に新潟県高野連が球数制限についての話が出てから
一気に高校野球の球数制限というのがクローズアップされてきた
のだが、高野連は当然ながら導入には慎重な姿勢を見せている中
で‘現場の声を聞いてから’というアリバイ作りをしていたのが
印象的だった。

 そして現場からの声によると当然ながら反対意見が多く、特に
現役の投手達からが多かったのが印象的だった。

 とはいえ投手というのはあらゆるポジションの中で最も我が強い
タイプが多くマウンドに上がったら最後まで投げたがる者ばかりで、
なおかつ人生経験が少なく己に過剰な自信を持つ者に球数制限など
持ちかけても反対する者ばかりというのは当然だろう。

 ちなみに私が指導している小学校のキックベースチームの投手も
現在で5人見てきたが我の強そうな子を指名するし、昨年筑豊大会
で優勝したMクンなど1試合目の序盤に突き指をしたので決勝まで
4試合ある事から2試合3試合目の途中に他の子に投げさせようと
すると‘全部投げたかったのに’と不満げだったのだ。

 つまり遊びの延長ともいえるキックベースの投手ですら途中での
交代を嫌がるのだから、真剣勝負の高校野球でエース達が最後まで
投げたがるというのは当たり前の話。

 そういった投手達に球数制限の是非を問うアンケートをするのは
反対意見が多数を占めるのは球数制限に消極的な高野連やマスコミ
が、アリバイ作りをしていると思われても仕方ないのではないかと
思う。

 さらに高校野球の監督が‘エースが全部投げたいというから投げ
させた’とプレイヤーズ・ファーストを意識したようなコメントを
するケースがあるが、そういう投手を説得するのが監督の仕事では
ないか。

 おりしも昨今の高校野球は打撃が飛躍的にレベルアップしている
ため1人の投手で何とでもなるという時代ではなくなってきている
のだから本当に投手の将来を考える監督なら、そういう要素を突破
口にして複数投手制や球数制限に踏み込めるのではないだろうか。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« キックベース... 溝呂木眞也も... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。