ハリル・ジャパンのチーム作りにも一理あり

ハリル監督、敗戦も手応え「2戦で多くの選手見ることができた」

 ヴァイド・ハリルホジッチ監督率いるサッカー日本代表は3月23
日にマリ、27日にウクライナと対戦しマリにはロスタイムで1-1で
引き分け、ウクライナには1-2で敗れて1分1敗でヨーロッパ遠征
を終えた。

 ただ格下ともいえるマリ相手に終了間際まで1点リードを許して
引き分けに持ち込むのがやっとなど低調な内容に終始したため、例
によって多くのメディアが代表チームへの批判をしている。

 最も多いのが‘本来ならメンバーを固めて連携などの精度を高め
る時期に、この期に及んでメンバー選考とも思える起用法を模索す
るとは’というものだが正直言って4年前のザック・ジャパンや12年
前のジーコ・ジャパンではチーム内の序列を完全に固めてしまった
ためチームが硬直化し本番までに研究され尽くした事を忘れたのか
と言いたい。

 何事にも100%正解のチーム造りはなく1つの面を強化すれば不具
合という名の副作用が生まれるのは必然。

 現在ハリル監督が行なっているやり方は1対1に弱い日本人選手ゆ
えに連携不足という副作用があり今回の2連戦でも度々ピンチを招い
ていたわけだが、一方で必ず視察に来ているライバル国の偵察部隊に
研究されずに済むという利点がある。

 メンバーを固定し精度を高めるやり方は優勝を狙う強豪国には王道
かもしれないが、日本のような番狂わせを狙うチームが同じ事をして
いては勝てるわけがない。

 W杯直前になってシステムを大幅に変更しグループステージを突破
した第2次岡田ジャパンは中澤祐二&闘莉王のCBコンビと長谷部誠
の部分が軸になっていたのだが、今回も吉田麻也を中心にしたDFライ
ンは固定される形なので8年前同様に何とかなりそうだ。

 その岡田武史氏が‘連携なんか直前合宿で何とかなるもの’と言って
いたように圧倒的なポゼッションで勝負するスタイルならまだしも、
今回のようなショートカウンターで攻めるスタイルは直前合宿で練度
を高めればいいだけ。

 ちなみにグループステージを突破した02年と10年は今の時期は
決して好調ではなく、むしろ1勝もできなかった06年と14年の方
が調子はよかったという事を忘れてはいけない

 正直言ってW杯出場を決めたオーストラリア戦後の試合ではハリ
ル・ジャパンの試合は低調なものが多く決して面白味はないのだが、
何事もW杯本番で結果を残したやり方が正解だと思うので今回のよ
うなアプローチのやり方の評価はW杯本番まで待とうと思う。

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