MLBプレーオフとクライマックスシリーズの日程の違い

 いよいよ明日からMLBのポストシーズンのプレーオフが始まる。

 まずは先に3勝した時点で決着が付くディビジョナルプレーオフから始まる
のだが、レギュラーシーズンの最終戦は日本時間の10月4日だったという
事はレギュラーシーズン終了から中2日で始まるのでシーズンの熱気を
保ったままプレーオフになだれ込む事になる。

 それに引き換え日本はパ・リーグの全日程が10月1日に終わっているのに、クライマックスシリーズのファーストステージは1週間後の8日からと間延びし
過ぎではないだろうか。

 MLBは基本的に10月いっぱいで全日程を消化させないと11月からはNBA
が始まるのでスケジュールが押し詰まっているしTVの放映権の絡みもある。  

 ディビジョナルプレーオフは4カードあるので1日に午後の試合と夕方の
試合にナイトゲームと3試合見てもらうべく日程も考えて作られているし、
移動日には違うリーグの試合が見られるため常に試合が行われるスケ
ジューリングになっているのが特徴だ。

 しかも試合のために練習するという姿勢が徹底されているので試合が立て
込むと練習無しで試合に臨むケースは多々ある。  

 一方で日本は昭和の時代にはギリギリまでリーグ優勝が決まらないよりも、早めにリーグ優勝を決めて猛練習を積んで じっくりと調整するというスタイ
ルが主流だったので日程が開く方が喜ばれていた。

 ところが最近は日程が開き過ぎると実戦のカンが鈍るし、レギュラーシー
ズンの熱気が冷めて1からやり直し的なムードになってしまう。 

 皮肉な事に選手潰しといわれる夏の甲子園は‘休養日を挟めばいいのに’
という声を封殺して炎天下の中での過酷な連戦を選手達に強いているのに
対し、プロ野球の場合は‘もう少し日程を詰めてもいいのに’という声を無視
しているのだ。

 01年にセ・リーグが勝率よりも勝ち数を優先する順位決定法を採用して
いた。

 システム自体は悪くなかったのだがドーム球場が本拠地のジャイアンツの
日程が早く消化されるのに対し、アウトドア球場の神宮を本拠地にしている
スワローズの方が当然勝ち数は少なかったものの勝率では上回るため表面
上はジャイアンツが1位という事になっていた。

 MLBのように雨天中止になると移動日を潰したりダブルヘッダーにして
早めに試合を消化するのなら このシステムも悪くないが、日本の場合は
雨天中止の場合9月の予備日程に組み込むので10試合近く消化が違ったり
するので興味を削ぐ形になっているのだ。

 興行形態も日本は前売り至上主義的なところがあるので すぐには無理
かもしれないが、やはり間延びは試合の興味を損なうので全日程終了から
中2日でクライマックスシリーズに入るようなスケジュールを組むべきだろう。

 特にパ・リーグの場合は千葉と仙台以外は基本的にドーム球場なのだ
から、全日程終了後に中2日でスタートというのは決して高いハードルでは
ないと思うのだが。  

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