格闘技の日は全て‘王者’が勝った

佐藤、判定で初防衛=大差でロペス下す―WBC・Sフライ級(時事通信) - goo ニュース

 昨日 記したように今日はボクシングの世界タイトルマッチ3試合とUFCに大
相撲
名古屋場所初日という‘格闘技の日’だったのだが、面白い事に全て格上
の選手が
勝つという結果になった。

 まず6:10過ぎからスイスのベルンで行われた世界ヘビー級タイトルマッチでは
王者のウラディミール・クリチコが挑戦者のトニー・トンプソンを6RでKOして8度
目の防衛に成功。

 続いてUFCでは王者のアンデウソン・シウバがチェール・サネンに2Rストップ
勝ち
したのに続き、IBF&WBO:Sバンタム級タイトル統一戦ではWBO王者の
ノニト・ドネア
がIBF王者のジェフリー・マセブラから4Rに強烈なダウンを奪って
大差の判定勝ちで
2つのタイトルを統一。

 横浜で行われたWBC:Sフライ級タイトルマッチは佐藤洋太が1位のシルベス
ター・
ロペスに大差の判定勝ちで初防衛に成功し、大相撲名古屋場所でも横綱
の白鵬が
同体取り直しで勝ち上位陣が全て勝ったのだった。

 世界ヘビー級タイトルマッチはWOWOWで5:00からのOAという事だったが、
例に
よって前座や前ふりにセレモニーの類が長いだろうからと予想して6:10に
起きて
TVを点けると試合が始まったばかり。

 両者は4年前の7月に1度対戦しているのだが挑戦者のトンプソンは既に40歳
では
多くは望めずクリチコが押し気味に試合を進め5Rに右ストレートでダウンを
奪うと
6Rの終了間際に再びダウンを奪って そのままKO勝ちとなった。

 今日の試合などクリチコ側の心配点は40歳の格下相手に再戦という事でモチ
ーションが維持できるか?だったが、格の違いを見せ付けての完勝だった
ものの
このままではライバル不在で無人の野を行く感じだからクリチコのポテン
シャル
を100%引き出せる相手の登場が待たれる。

 Sバンタム級統一戦ではドネアがマセブラの長いリーチと懐の深さに手こずり
4R終了間際に強烈な左フックでダウンを奪ったものの、以後はマセブラから逃げ
回られて手数も単発で捕らえきれずにラウンドを重ねる展開で最大11ポイント差
の3-0判定勝ち。

 リーチの長いマセブラをドネアが攻めあぐねた形で もう少しボディを叩けば
仕留められたかとは思うが、マセブラの‘とにかく倒されない事’を念頭に置いた
戦い方では腰が引けてジャブはヒットしても倒せるパンチすら出さない消極的な
試合運びに終始した姿はIBF王者に相応しくない戦い方だった。

 佐藤洋太の初防衛戦はタイトル奪取試合に続いてTV中継がなかったので
ネットの
速報をチェックしていたのだが、試合展開を見ていると足とジャブで
距離を取って
ロペスが入ってくると左フックのカウンターや右ストレートで突き放す
という危なげ
ない戦い方だったようで19勝15KOという高いKO率を誇る挑戦者を
完封。


 ロペスは早々と来日して調整していたようだが体重調整に失敗したようで何度も
量り直したらしく それが響いたのかもしれないが、それを差し引いても佐藤の実力
が上回ったという
事だろう。

 いろいろネットニュースを見ているとボクシングを冒涜している芸人兄弟の
末っ子が身の程知らずにも挑発しているようだが、こういう輩は無視して更なる
海外の強敵との防衛戦をこなして欲しいものだ。

 

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