子供達が通っている学校も新学期が始まり小3になる娘はクラス
替えが行われると同時に担任も交代するのだが、今回娘の担任は
珍しく他地域から赴任で娘にとっては幼稚園から数えて5人目に
して初の男の先生だった。
この先生はギターが得意だという事から赴任早々の昨日と今日
のHRの時に日本昔ばなしの‘にんげんっていいな’などのギター
で弾き語りしてくれるというわけで娘も大いに喜んでいる。
さてギターの弾き語りといえば私も高校時代に1人、生徒の前で
弾き語りをした先生を覚えている。
残念ながらそのS先生は2年に進級するタイミングで他校に移動
したため授業を受ける機会はなかったのだが、離任式の時にS先生
はギターの弾き語りをしたのだ。
もともとS先生は坊ちゃんに登場する うらなり君のような少し
気弱なタイプだったのだが、事前に新聞で移動の話を聞いていた
ので離任式で他の先生方と一緒にステージに上がっていた。
問題はステージの片隅にギターが置かれていて‘あれ何のために?’
と我々生徒達も訝っていたのだが、他の先生方が簡単な挨拶をする
中で最後にS先生が‘自分は口下手なので別れの挨拶が上手く言えま
せんから現在の自分の心境と同じ歌詞がある歌を歌います’と言う
と、おもむろにサイモン&ガーファンクルが歌うボクサーの歌詞の
説明を始めた。
5分程話した後おもむろにボクサーのギター弾き語りが始まった
のだが、あまりの長さに本来なら感動するところがドン引き的な
リアクションになってしまった。
ちなみに私が修行を終えて自宅で母校の高校生をカットしながら
S先生の話をしていたら、隣でオヤジがカットしていたお客さんが
母校の新しく赴任した先生で‘その先生の話は有名で伝説になって
ますよ’との事。
それを考えると娘の担任の先生の弾き語りはポジティブに語られ
ているので、かなりいい事だと思うのだ。