ウルトラマンネクサスEP19~21のゴルゴレム編で位相空間を
自由に行き来できる能力を持つゴルゴレム相手に一機のみで位相
空間に突入できるクロムチェスターδが投入され、こちらの空間
に追い立てたところをメガキャノンチェスターを中心とした要撃
戦のクロスフェーズ・トラップを仕掛ける。
他のシリーズならば こういった作戦は戦車やメーサー部隊な
どが配備されるわけだが、防衛チームに重戦車系メカのメガキャ
ノンチェスターがあるからこそクロスフェーズ・トラップの中心
となるわけだ。
基本的に戦車部隊は対怪獣戦ではやられ役という事から歴代の
ウルトラでは防衛チームの重戦車メカというのは珍しくガイアに
登場したXIGの陸戦部隊・チームハーキュリーズが搭乗するGBT
スティンガーぐらいで、このメカも怪獣からの攻撃を受けて度々
機能停止に追い込まれる事があった。
とはいえチーム・ハーキュリーズもXIGの部隊の1つに過ぎな
いのに対し、ナイトレーダーの場合は本来なら他に部隊はある
ものの劇中に登場するのは和倉隊長率いるチームのみだから被
害を受けやすい重戦車系のメカというのは決して実用的ではな
いだろう。
もっともメガキャノンチェスターの場合は最大の長所である
ストライクバニッシャーの出力を25%高めたメガキャノンバニ
ッシャーだけでなく、スパイダー&アビロックミサイルを発射
できるし何といっても浮遊能力まであるので重戦車メカ特有の
弱点である機動性のなさも解消されていた。
そういう意味でメガキャノンチェスターは理想的な陸戦メカ
だろうし、ネクサス後の作品で陸戦メカが登場しないのは残念
である。