白鵬、右足負傷で休場 4日目までに2敗
稀勢の里が横綱に昇進して4横綱となり大いに盛り上がる大相撲
春場所は、今日で5日目を終えて横綱の白鵬が休場となり5日目に
して早くも1人欠ける事になった。
話題の新横綱・稀勢の里と大関・照ノ富士が全勝で好スタートを
切ったのに対して日馬富士は3日目までに2敗を喫し鶴竜は4日目
に琴奨菊に敗れ、ご当所大関の豪栄道に至っては2日目から3連敗
するなど正しく荒れる春場所になっている。
そんな中で意外だったのは先述したように白鵬の休場で、場所前
から打倒・稀勢の里をアピールして田子の浦部屋への出稽古に出向
き稀勢の里とも稽古をしていただけに残念だ。
原因は場所前に痛めた右足親指のねん挫に右太腿まで痛めて腫れ
ているらしく、初日に正代に敗れた一番や昨日の勢戦などは今ひと
つ元気が無かったし下半身に問題があると相撲は厳しいと実感する
ものだ。
75年に王貞治が太腿肉離れを起こした時に‘体の衰えは下半身
から来る。自分は膝だった’長嶋茂雄が言っていたように下半身
のケガというのは衰えの証拠のようだ。
昨年の秋場所に初めて休場した時は右足親指を痛めた事が原因で、
今回も場所前に田子の浦部屋への出稽古で高安と取っていた時に同
じ場所を再び痛めていたとの事だから、その部分を庇っているうち
に太腿まで痛めたのだろう。
やはり親指というのは踏ん張る時に力が入るわけで、そこを痛め
ると踏ん張れなくなり攻防いずれにも影響が出る。
ちなみに北の湖は膝を痛めてから休場が増え始めたのを考えると、
白鵬の右足親指というのもアキレス腱になりかねないので休場した
からには無理をせずに じっくりと治療して欲しいものだ。