90、8、10 大宮東応援団の悲劇

　何回も書いているが、今年は90年と同じ暦だ。
　実は90年のこの日に、歴史に残る事件があった。
　それは台風の影響で東京ドームのジャイアンツ対ドラゴン
ズ戦が中止になったのだ。
　ドラゴンズの主力が台風の影響で上京できなかったので
ある。
　当時まさかドーム球場で試合が、中止になるとは思わな
かったので球場に駆け付けた観客は怒りまくったそうだ。
　ところがこの日シャレにならない事件があった。
　夏の甲子園の大会4日目第2試合の高知商ー大宮東で悲劇は
起こった。
　というのが試合が始まって3塁側の大宮東応援団の数が妙に
少ないのだ。
　どうやら応援団の乗ったバスが、台風の影響＋帰省ラッシュ
に引っかかり球場に到着していないのだ。
　試合は1回に高知商が1点先制したが、その裏に大宮は6点を
奪い6－1とリード。
　ところが1回に大量点を取って安心したのか、大宮は2回以降
無得点。一方の高知商は3回、4回に1点づつ返し6－3。
　更に6回に2点を返して1点差になり、7回に遂に6－6に。
　その裏大宮も1点を挙げて勝ち越すが8回に2点を失い逆転され
9回にも3点を失い11－7で万事休す。
　その間も応援団は到着せず、9回裏1アウトの時点でようやく
応援団は3塁側のアルプス席に到着する。
　直後に試合終了となったのだ。
　結局応援団が事実上、到着直後に試合が終わるというシャレに
ならない事態になったのだ。
　全くの災難というか、悲劇である。

　その後、大宮東が甲子園に出場したのは3年後の93年選抜。
　その年の大宮東は現ライオンズの平尾らの活躍で準優勝し、
応援団も5試合応援できたのだった。