ニッポン柔道を救った男・斉藤仁を偲ぶ

柔道の斉藤仁氏死去=54歳、五輪2連覇(時事通信) - goo ニュース

 今日のニュースにロス&ソウル五輪男子柔道95㌔超級金メダリスト
の斉藤仁が亡くなったと載っていた。

 斉藤といえば日本人初の五輪連覇という偉業を達成したというより
山下泰裕最大のライバルという事で語られるケースが多く、どうして
も‘山下と時代が違えば’的な言い方をされるのだが私はそうは思わ
ない。

 山下という偉大な頂があったからこそ斉藤は山下を越えるべく精進
しただろうし、山下も79世界選手権無差別級王者の遠藤純夫が引退
した後に再び心を奮い立たせる相手として認めていた事になる。

 実際に山下が現役最後の相手となったのが斉藤だったし、山下のバ
トンを引き継いだ斉藤は88ソウルで日本柔道陣が総崩れになる中で
迎えた最終日にベスト4で3年前に脇固めで肘を脱臼させられた地元
の趙容徹に完全アウェーの中で快勝して決勝でもヘンリー・ストール
に勝って金メダルの孤塁を守ったのが何といっても印象深い。

 考えてみればロスでも出場した95㌔超級が無差別級の前日開催と
いう事で強豪達が山下との対戦を避けるため結果的に強敵揃いの中を
勝ち抜いて金を獲得しただけでなく、3日目から4日間連続で金を逃
していた嫌な流れを止める貴重な勝利を挙げていたのだ。

 引退後もアテネで鈴木桂司、北京でも石井慧と100㌔超級の金メダ
リストを育て代表監督を務めるなど指導者としても活躍していただけに
残念でならない。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (英彦山)
2015-01-22 06:56:08
健康意識を考えさせられる連日の報道ですね。
 
 
 
けっこう (こーじ)
2015-01-22 22:25:29
>英彦山様
 相撲でもそうですが けっこう重量級で戦っていた人は
メタボ系になりやすいので、短命になりかねませんね。
 
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