ヤンキース、地区2連覇=レンジャーズ優勝逃す―黒田16勝、松坂7敗目・大リーグ(時事通信) - goo ニュース
MLBは今日がレギュラーシーズンの最終戦だがアメリカンリーグの東地区&
西地区は地区優勝が最終戦までもつれ込むという歴史的な日になった。
東地区では独走していたNYヤンキースがボルティモアに追い付かれ残り
3試合で1ゲーム差を付けたものの今日ボストンに敗れてボルティモアがタンパ
に勝てば同率となり明日ボルティモアでの1ゲームプレーオフに回る事になる。
一方の西地区は開幕からテキサスが順調に走っていたもののオークランドが
驚異的な追い上げを見せて一時は13ゲーム差だったのを昨日の試合で直接
対決で勝ったので同率で並び今日の最終戦で勝った方が優勝、負けるとワイ
ルドカードゲームに回るという状況。
問題は今シーズンからワイルドカードが2チームになり1試合のみの決着で
地区シリーズに回るので、1試合余計に戦わなければいけなくなる。
最終戦の直接対決で勝った方が優勝といえば96年のナショナルリーグ西
地区の最終戦を思い出すが、この時は連戦続きで疲弊していたLAドジャース
が地元で初戦を戦えるワイルドカードを選びエースのラモン・マルティネスを
起用せずに前日追い付いたサンディエゴに敗れたので いささか興ざめでは
あった。
しかし今回はワイルドカードだと1試合のみのプレーオフを勝たないといけない
ため本当のガチンコ対決になった。
最終決戦に持ち込まれたテキサスが一旦5点を奪い逆転したものの4回に
追い付かれた後ハミルトンがセンターフライを落球して6点を失い逆転されて
終わってみたら5-12で大敗して まさかのワイルドカードになってしまった。
オークランドでの最後の3連戦を残してプレーオフ進出は決まっていたし1試合
勝てば地区優勝だったのだが、初戦を落とした後に昨日も1-3で逆転負け
したのが最終的に響いた形だ。
それに対しNYヤンキースも残りホームでの残り3試合で‘宿敵’ボストンに初戦
を完勝しボルティモアがタンパに敗れたので一歩抜け出したものの昨日はボル
ティモアが勝ったのに対しNYヤンキースは再三のチャンスを併殺などで潰し
まくり1-2から9回にはクローザーのソリアーノがHRを打たれて敗色濃厚だった
のを その裏にイバニエスの代打同点2ランが出て追い付くと延長12回にイバ
ニエスのサヨナラタイムリーでマジック1として迎えた。
そして今日の試合でNYヤンキースは黒田博樹が立ち上がりに1点を失うも
松坂大輔から2回にグランダーソンの3ランで逆転すると3回にもカノーの2ラン
で5-1として松坂をKOし14-2で圧勝して自力での地区優勝を果たした。
こうしてみるとボルティモアを振り切ったNYヤンキースとオークランドに大逆転
を許したテキサスの違いは、昨日逆転負けして優勝を逃し追い付かれたテキ
サスと土壇場で追い付いてサヨナラ勝ちしたNYヤンキースの差という事だろう。
MLB最多優勝を誇るNYヤンキースと最近強くなってきたとはいえワールド
シリーズで2年連続で敗れているテキサスの間には‘ここ一番の勝負どころを
勝ちきる’という勝者のメンタリティの違いがあるのだろう。
とはいえギリギリまで優勝争いを楽しませてくれるMLBを見ていると本当に
楽しいのに対し、チーム数をも増やそうとせずに3位争いで盛り上げようとする
日本のプロ野球が空辣に見えて仕方がない。
もっとも4年も余裕があるにも拘らず代表監督1人すんなり決めきれない自称
コミッショナーが(一応)支配しているのだから、まともなものは期待できないが・・・