サモアとの戦いで日本代表のレベルアップを実感

 昨年の今日10月5日はラグビーW杯日本大会で日本代表がサモア
代表に38-19で勝っただけでなく終了間際のラストプレーで松島
幸太朗がトライしたおかげで、4トライのBPを挙げて勝ち点5を加
え勝ち点14とし予選プール突破に優位に立つ事になった。

 ご存知のように1週間前に行われた2試合目で日本はアイルラン
ドに逆転勝ちして盛り上がった中で迎えたサモア戦だったので、
勝つだけでなくBPもという雰囲気の中で迎えた一戦だったが終了
間際のラストプレーで松島がトライを挙げてBPとなったわけで
サモア相手にBPが取れるとは…日本のレベルが上がった事を実感
したものだ。

 サモアは第2回大会でウェールズに勝ってベスト8入りするなど
W杯での実績もある強豪で、かつて日本も何度も苦杯を喫してい
たのも記憶に新しい。

 最初に対戦したのは30年前のW杯アジア太平洋地区予選で日本
はトンガ・韓国相手に連勝して迎えた3試合目にメンバーを落とし
て戦い11-37で敗れている。

 当時の宿沢宏朗監督は3試合で2勝がノルマという形の中で第1回
W杯に出場したトンガよりサモアを強敵と位置付け、トンガと韓国
相手に連勝してW杯出場を決めるというシュミレーションで臨む。

 実際サモアは韓国・トンガに連勝しているのを見ると相当な強さ
を実感していたし、連勝してW杯出場を決めた消化試合という中で
はあったが相当強く宿沢監督のトンガをターゲットするというプラ
ンに感心したものだ。

 ウェールズでの第4回大会では予選プール初戦で対戦し必勝を期
して臨んだもののノートライに抑え込まれて9-43で完敗したのが
響き、続くウェールズとアルゼンチンにも敗れて3連敗で予選プー
ル敗退となってしまう。

 W杯絡みの2試合でサモア=強敵というイメージができていた
ので前回の15イングランド大会で4大会ぶりに対戦した時は予選
プール3試合目で対戦し26ー5で快勝したのだが、印象的だった
のが本来リードを広げていたもののリーチ・マイケル主将は相手
の反則の度にPGを狙って3点づつ積み重ねていた事。

 実は4年前は初戦で南アフリカに劇勝したものの2試合目でスコ
ットランドに完敗し、下手すると3勝してもBPの差で敗退が決ま
りかねないためトライをあと2つという気もしたのだが一発でト
ライを取ってしまうサモア相手に下手にトライを取りに行って
カウンターを食い差を詰められるリスクの方が高いとリーチ主
将らは考えたのだろう。 

 というわけで勝つ事のみに集中し精いっぱいだった15年W杯か
ら4年後の19年は、勝つだけでなくBPを取るべき相手という位置
づけになったのだから日本がそれだけレベルアップしたという
事を思うと感無量だ。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 山口百恵の引... 初の退役メカ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。