バート・ヤング=ポーリーはロッキーシリーズに欠かせない

 3週にわたりBS-11で週末毎にOAされていたロッキーシリー
ズが29日のロッキー・ザ・ファイナルで終わった。

 5まではBSでOAされたのをDVDにダビングして保存している
ので見ようと思えばいつでも見られるのだが、最近は週末に裏番組
の野球中継が少ない事もあり時にはチラ見ではあるが全部見る事に
なった。

 思えば最初のロッキーが日本で公開されたのが77年で、最後の
ロッキー・ザ・ファイナルは07年なので実に30年にわたって作ら
れていたわけだから通して見ると主役のシルベスタ・スタローンを
はじめ登場キャラも年を取ったなと実感する。

 という事で入れ替わりがある登場キャラ達だがヒロインともいえ
るエイドリアンですら最終作は死んだという設定で登場しない中、
全6作を通して登場するのはバート・ヤング演じるポーリーとトニ
ー・バートン演じるデュークの2人のみでデュークは2まではライ
バルだったアポロ・クリードのトレーナーだった事からポーリーは
エイドリアンよりも長くロッキーと付き添っている事になる。

 もともとポーリーはロッキーの親友でエイドリアンの兄だから2
以降は義兄弟の中になるのだが、ハッキリ言って飲んだくれで口を
開けば文句ばかり言うのどうしようもないタイプのキャラだ。

 だから当初は‘いつまで登場するのだろうか?’と思っていたの
だが、改めて何度も見ているうちにシリーズに欠かせないキャラ
だと思うようになった。

 というのもロッキーは途中から偉人伝に登場するような英雄的な
キャラになったのに対し、ポーリーは対照的にどうしようもない男
という形でトラブルも起こしがちではあるものの見方を変えれば車
寅次郎を髣髴させる煩悩の塊のような人間臭さがある。
 
 ロッキーシリーズのような作品ではストイックで真面目なキャラ
が多い中、ポーリーの存在は一種のアクセントになっており彼がい
る事により周囲のストイックさが更に引き立つと思われる。

 ちなみにBS-11版は全て吹き替え版で個人的には字幕派ではあ
るがポーリーの声は富田耕生氏で、氏が声を担当するアーネスト・
ボーグナイン同様に見事に嵌っているのでロッキーとのやり取りを
心地よく聞く事ができたわけである。

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