巨人11試合ぶり首位陥落 高木5回6失点 原樹にプロ初白星許す
シーズン前から いろいろと不安を抱えていた高橋由伸監督率いる
ジャイアンツが開幕から快調に首位を走っていたのだが、ここに来て
神宮で3連敗し11試合ぶりに首位から陥落した。
個人的には甲子園の3戦目で5番を打っていたクルーズが自打球を
足に当てて登録抹消されてから打線のつながりが悪くなっていると
思うし、菅野智之1人におんぶにだっこという投手陣をケアするため
にも打線の援護が絶対に必要なのだが今シーズン開幕前に評判が
よかったのは早稲田大からドラフト2位で入団した重信慎之介で俊足
巧打ぶりは‘開幕スタメンも'とメディアから大いに持ち上げられた
もののオープン戦でミスを連発するなど気が付けば2軍で開幕を迎え
ているのが実情だ。
問題はジャイアンツの選手獲得の傾向で基本的にドラフトの3位
以内で獲得する選手は少なくとも将来の主力候補という事になるの
だが、果たして重信が2年ほどでレギュラーを獲得し10年近く定
位置を確保できる選手と確信して2位で獲得したのかという事。
07年にジャイアンツは仙台育英の佐藤由規を1位指名したものの
クジで外し代わりに熊本工の藤村大介になったのだが、藤村には申し
訳ないが個人的には‘足が速いだけ'の選手だと見ていたので下位で
指名するならまだしも1位で取る選手ではないと思っていた。
その藤村は高校時代にショートを守っていたがプロではセカンドや
センターで起用されているものの現状ではセカンド、センター共々
レギュラーを獲得するには厳しいものがある。
藤村や重信のような選手は昭和のセオリーならば理想的な1番打者
という事だったのだろうが、最近はジャイアンツでは長野久義のよう
なタイプの1番が定着しているため2番ぐらいしか定位置はないし
DHがあるパなら9番あたりだろう。
ただでさえジャイアンツには‘代走の神様’鈴木尚広や松本哲也に
橋本到ら同じタイプの選手がダブつくほどいるのに、そういう選手を
なぜドラフトの上位で取ろうとするのか理解に苦しむ。
やはりドラフト上位で獲得する選手はケガでもしない限りは必ず
レギュラーとして定着できるように育成するべきだし、替えが利く
選手ならば下位指名に留めるべきではないだろうか。