ウルトラセブンと相性が今ひとつだった山田正弘作品

 ウルトラセブン32話・散歩する惑星の脚本は上原正三と山田正弘
の共作になるのだが、このEPがウルトラQ以来参加していた山田氏の
第1期ウルトラでの最後の作品となった。

 山田正弘といえばウルトラQでは‘鳥を見た’‘育てよカメ’‘カ
ネゴンの繭’といった中川晴之助監督3作品や、ペギラ編の2作品に
パゴス編の3つを合わせて28話中6作品を担当していた。

 続くウルトラマンでも製作&放送3話のネロンガ編から始まりゲスラ、
ガボラ、ダダにザラガス編を野長瀬監督との共作でアボラス&バニラ
編を担当しておりコチラでも39話中6作品を担当するなど優れたメイン
脚本家の1人だった。

 ところがセブンになると今回のリッガー編以外では4話のゴドラ星人
編を金城哲夫と共作しているぐらいの2作品に終わっている。

 山田氏とコンビを組んだのはQの中川晴之助監督以外ではペギラ編
やゲスラ、ガボラ、ダダにアボラス&バニラ編、そしてリッガー編と
担当した14作品中半分に及ぶ7作品が野長瀬三摩地監督と組んでいる
わけで内容的にもファンタジックなものが多い。

 だからこそ快獣ブースカの1話などを担当しているのだろうが逆に
いえばハードSF路線のセブンとは相性が今ひとつだったのかもしれ
ない。


 ちなみにウルトラQに登場するパゴスは東宝怪獣のバラゴンを改造
しているわけだが、その後パゴスからネロンガにマグラ、ガボラと
頭部をすげ替えて使っている中でマグラ以外は全て山田作品に登場
しているという特徴があった。

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