名優・草野大吾のウルトラデビュー作品

 今から50年前の今日72年6月2日にOAされたウルトラマンA9話・
忍者超獣ガマス編は、雑誌社の女性カメラマン・鮫島純子の撮影し
た写真のネガに潜り込み焼き増ししたプリント枚数分の分身体を発
生させられる能力を持つ。

 本来はTACのカメラに写って基地内部から破壊する目的だったよ
うだが、鮫島純子のカメラに入ってしまい雑誌の発行数だけガマス
が出現してしまうという可能性があった。

 それならば雑誌よりも発行部数の多い新聞のカメラに写った方が
いいのでは?と個人的に思ったのだが、当時の職場の雰囲気を考え
るとスクープの野心溢れる女性カメラマンとキザな早瀬編集長のや
り取りは新聞社よりも雑誌社という事になるのだろうか。

 この早瀬編集長の電気シェーバーの音で写真のガマスが実体化す
るのだが、早瀬編集長を演じたのが個性派俳優・草野大吾。

 草野大吾といえば円谷作品で言えば怪奇大作戦・死神の子守唄で
妹の白血病を治療するスペクトルG線開発のため、妹が歌う‘死神の
子守唄’の歌詞に見立てて人体実験を繰り返す天才科学者・吉野貞夫
を熱演していた。

 また同時期のミラーマンではインベーダーの人間体を演じ人間が
汚した海を死の海に変える事を宣言するボス・インベーダーを好演
していたし、後の恐竜戦隊コセイドンでは一転してバンノ・チカラ
隊長を演じている。

 またゴジラ対メカゴジラではブラックホール第三惑星人の工作員
R1号を演じており、ブラックホール第三惑星人の正体はゴリラのよ
うな顔をしているのだが氏のイメージによるものらしい。

 調べて見ると文学座出身でウルトラマンAのナレーター岸田森と
は大の親友だったらしく、怪奇大作戦ではSRI隊員と犯人という形
でゴジラ対メカゴジラでも共演している。

 こうして演じたキャラはそれぞれ違っていても凄く印象に残って
いるのを考えると、牛神男になるヒッピー風の男・高いを演じた蟹
江敬三ら名優を起用していたのだなと思うのだ。

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