グローザムについて

　昨日OAされた‘不死身のグローザム’に登場した暗黒四天王
の1人・冷凍星人グローザムは、これまでのヤプールやデスレム
と比べて実力はかなりのものがあった。
　あっという間にダムを氷結させるのだから凄い。
　しかもヤプールやデスレムのようにミライの心を乱して地球人
との信頼関係を破綻させて、冷静さを失わせるという作戦は一切
使わずに正面から力勝負を挑んで来た。
　まず冷凍星人という設定だが、もともと光の国出身のウルトラ
兄弟は寒さに弱くセブンがポール星人が起した零下140度の寒波
ゾーンで苦戦したりゴルゴダ星で捕らえられたのも－273度の絶対
零度の低温でエネルギーを著しく失ってしまったのが原因だ。
　つまりメビウスをはじめとしたウルトラ兄弟にとって最も相性が
悪い武器を持つ敵である。
　しかもインペライザーのように攻撃を受けて体の一部を粉砕され
てもすぐに復活するというわけで、インペライザーを倒すなどこれ
まで無敵だったメビュームバーストすら受けても復活してしまう。
　これだけ強ければ本人が自信満々というのも理解できるのだが、
意外にもこれが弱点だった。
　グローザムにとって取るに足りない人間の力を侮っていたのだ。
　マグネリュームメディカライザーを装備してメビウスを復活させ
ようとするのは予測済みだっただろうし、セブンが救出に来るのも
計算のうちだったと思われる。ただしブリンガーファンが熱風に
なっており、それで粉砕された状態なら十分倒す事ができたのだ。
　やはり強すぎる者は自らの力に溺れて敗れるという典型的な話と
なった。
　ただできればグローザムのような強力なキャラは前後編の2話構成
でやって欲しかったが。