上手く行かない悪の大幹部の共闘

 今から50年前の今頃72年の5月27日の61話から、仮面ライダーに
死神博士が再登場し始めた。

 死神博士は71年12月25日に一文字隼人が変身する2号ライダー
から倒されたゾル大佐=オオカミ男の後任として72年元日OAの桜
島編から登場していたのだが、本郷猛を演じた藤岡弘の大ケガが
治って復帰する事から一文字隼人が降板するわけで2号ライダー
退場の理由が死神博士を追って南米に行ったという設定が作られて
いた。

 ところが死神博士は自らの手で1号ライダーを倒す事に執着し、
ナマズギラーやサイギャングらを伴って来日するわけで結果的に
地獄大使と共闘する事になる。

 つまり72年になって1号&2号ライダー共闘という設定ができた
のだが、この時期はショッカーサイドも大幹部=死神博士&地獄
大使が共闘する事になる。

 1号&2号のWライダーは元日OAのスノーマン編で力を合わせた
ダブルライダーキックを披露しパワーアップになるのに対し、大
幹部の共闘がパワーアップにつながるか?と思ったらさにあらず。

 地獄大使にしてみれば協力的な姿勢は見せるものの折り合いは
悪く、最初に死神博士が来た時に随伴させたナマズギラーを提供
されるものの弱点を教えられていたにも拘わらず理解しておらず
仮面ライダーを倒す能力を持ちながら作戦は失敗する。

 こうしてみると悪の大幹部・死神博士&地獄大使は互いに牽制
し合っており、手を組んでプラスαの力を発揮するライダーサイド
とは対照的。

 この流れは同じ東映作品のマジンガーZでもドクターヘルの部
下あしゅら男爵とブロッケン伯爵が登場するものの、ブロッケン
伯爵の作戦が上手く行きかけているにも拘わらず‘ブロッケンのみ
に手柄を立てられてなるものか’と余計な事をして作戦が失敗する
というパターンにつながるのである。

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