怪獣のみでシリーズを保たせるのは難しい

 ウルトラ以外の円谷ヒーローの中でファイヤーマンは怪獣特撮
番組の原点に還るというコンセプトで、地球に天変地異などの大
異変が起き絶滅したはずの恐竜が怪獣として出現するというパタ
ーンが基本だった。

 これはミラーマンのインベーダーやジャンボーグAのグロース
星人にウルトラマンAのヤプールなどのシリーズを通した敵が送
り込む怪獣と戦うケースとは一線を画し、ウルトラマンや前半の
帰ってきたウルトラマンと同様 怪獣のみが相手という作品だし
怪獣出現の理由を掘り下げてもいた。

 だからファイヤーマンの必殺技も初代ウルトラマンのスぺシウ
ム光線同様、前半はマグマエネルギーを投げつけるファイヤーフ
ラッシュぐらいしかなかった。

 ところがファイヤーマンは前半サザエさんの裏番組だったと
いう事情から視聴率的に苦戦し、13話になる4月からは火曜日に
移動しただけでなく侵略宇宙人が登場し始めるなど他番組同様
特異性が消えてしまうようになった。

 初代ウルトラマンの場合は2話のバルタン星人が最初の宇宙人
キャラとして登場するものの最終的にバルタン星人以外の侵略
宇宙人はザラブ星人、ダダにメフィラス星人と最終回のゼットン
星人ぐらいだった。

 帰ってきたウルトラマンの場合は最初に登場した宇宙怪獣が
18話のベムスターで、侵略宇宙人に至っては31話のプルーマ編
に登場したゼラン星人まで待たないといけない。

 そんな中でファイヤーマンの場合は3話で早くもメトロール
星人という侵略宇宙人が登場しているのだから、早くも当初の
路線が破綻している形だろう。

 やはり怪獣のみで勝負するウルトラマンのような作品は意外に
難しいものだと実感する。

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