ウルトラマンの後にキャプテンウルトラを見ると

 今から50年前の今日はキャプテンウルトラ放送開始記念日だ。

 前週までOAされていたウルトラマンは本来1年の予定だったも
のの製作が追い付かずに39話で打ち切りになり、次の円谷作品が
整うまでの半年間契約として製作されたのが東映のキャプテンウ
ルトラだった。

 この作品の特徴は宇宙開拓時代という設定なので宇宙が舞台と
いう事で地球での行動は一切描かれないという異色作だったわけ
であり前半はキノコのような風貌のバンデル星人編、後半は怪獣
出現編というパターンで進むわけだ。

 宇宙に進出した人類を守るため宇宙ステーション・シルバース
ター所属の宇宙警察パトロール隊が組織され、隊長の本郷武彦こ
とキャプテンウルトラがキケロ星人のジョーやロボットのハック
と共にシュピーゲル号に搭乗して敵を迎え撃つという展開。

 音楽が冨田勲という事で宇宙を舞台にした作品ならではの雄大
なイメージのBGMは素晴らしく、キャプテンウルトラ達が搭乗す
るシュピーゲル号は後のウルトラホーク1号に受け継がれる初の
3機分離合体式という斬新なものだったしキャプテンウルトラ達
とバンデル星人らの剣術アクションも悪くない。

 ただ巨大怪獣バンデラーが暴れるシーンなどは前週まで見てい
たウルトラマンと比べると厳しいものがあったし、再放送で見た
場合に背景の宇宙空間が青い色になっていたのにはガッカリした
ものだ。

 とりあえず宇宙空間の背景が青というのは当時のテレビ画面の
小ささや白黒TVが主流だったという事から白黒画面で映える色
として青になったという事情があったのは後から知ったのだが、
ウルトラの作品では拘りまくったリアリズムからはかけ離れて
いる感は拭えないが仮面の忍者・赤影同様に東映作品ならではの
エンターテイメントに徹したなという感じだ。

 こうして比べてみると今でもそうなのだが巨大怪獣やヒーロー
などとの絡みにメカ同志のアクションは円谷なのに対し、等身大
キャラのアクションは東映作品に一日の長があるなと実感した
ものである。

 

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
この作品があったから (餃子王子)
2017-04-20 22:19:34
ウルトラマンとの引き継ぎパーティで東映のプロデューサーに小林昭ニ氏の存在を知らしめ、後のライダー出演に繋がった事を思うと感慨深いです。
 
 
 
そうですね (こーじ)
2017-04-21 22:24:45
>餃子王子様
 その話は有名でして、小林昭二氏と東映を繋ぎ止めたという意味では東映にとって凄い意義があった番組ですよね。
 
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