1週間後に井岡一翔の防衛戦なのだが・・・

井岡「KO防衛を」=23日に5度目防衛戦―WBAフライ級

 先週WBA:Sバンタム級タイトルマッチで挑戦者の久保隼が
王者のネオマール・セルメニョに11RTKO勝ちして新王者と
なったのだが、1週間後には王者マーロン・タバレスに大森将
平が挑戦するWBOバンタム級タイトルマッチと王者・井岡一翔
が5度目の防衛戦を行うWBAフライ級タイトルマッチがダブル
で開催される。

 特に3階級制覇している王者の井岡は今回の防衛戦に勝つと
具志堅用高が挙げた世界戦14勝に並ぶと言われているのだが、
どちらかといえばコアなボクシングファンの興味は5月20日に
ロンドン五輪の金メダリスト・村田諒太が初めて世界挑戦する
WBAミドル級タイトルマッチに集まり井岡の防衛戦に関しては
盛り上がりが少ない。

 具志堅越えといえば先月WBCバンタム級王者・山中慎介が12
度目の防衛に成功しているので、年内にも具志堅の持つ13度目
の防衛成功をという方が注目されている。

 ここまで盛り上がりに欠けるのは井岡陣営のマッチメイクに
あるのは間違いない。

 井岡一翔が初めて世界タイトルを奪取したのは6年前の11年
2月にプロ入り7戦目での当時最短キャリアでの戴冠で日本人
選手が勝てなかったオーレドンをストップしてのものだから
ニュースター誕生と歓迎されたし、初防衛戦は1位の強敵ファン
・エルナンデスに判定ながら完勝すると3度目の防衛戦ではWBA
王者の八重樫東にも勝ってタイトルを返上し本来のLフライ級に
上げたまではよかった。

 ところが当時のWBA:Lフライ級王者は無敵のローマン・ゴン
サレスだったため井岡陣営はロマゴンをスーパー王者に格上げし
決定戦で勝ったもののロマゴンとの対戦が実現する事なく、3度
防衛した後に‘Lフライ級でやる事は終わった’とタイトルを
返上しフライ級に上げる。

 ここでもWBAスーパー王者であるファン・フランシスコ・エス
トラーダとの対戦を避け、正規王者であるファン・カルロス・
レベコ相手に首尾よく買って3階級制覇に成功はしているものの
ローマン・ゴンサレスやエストラーダとの対戦を避けている形で
評判が悪いのだ。

 2度も強敵から逃げたとしか思われない行動を取り大口を叩く
というのはファンを最も裏切る行為だし、今回の相手ノックノイ
・シットプラサートは2位で60連勝しているというのがキャッチ
フレーズだが誰に勝ったかというのは今一つというお馴染みの
‘強敵’である。

 一昔前ならば世界王者はベルトを保持しているだけで評価された
ていたのだろうが、現在日本の世界王者は10人もいるので余程の
インパクトがある相手との試合をこなさなければ評価されない時
代だからこそ山中慎介や井上尚弥に負けない才能を持つ井岡には
しっかりした相手と戦って欲しいものではあるが…

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ウルトラマン... 昨日は巌流島... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。