メルトダウンなどの用語はゴジラ映画の中だけでいい

 NHKのBSプレミアムでOAされているゴジラ特集は22日がゴジラ
vsデストロイアで、ゴジラがメルトダウンを起こして消滅するという
ストーリーだった。

 84ゴジラ以降ゴジラは巨大な原子炉という設定になっているので
人類側はカドミウム弾を口に打ち込んで一旦 活動を停止させる事に
成功するし、vsビオランテでも抗核バクテリアでゴジラを活動停止
させようとする内容だった。

 だからvsデストロイアでゴジラを一旦死亡させるのにオキシジェン
デストロイアのような超兵器で倒すのではなく、体内原子炉の炉心融
解でゴジラが自滅するという設定になったのは当然で内容もゴジラの
メルトダウンをいかに防ぐかというパターンで対戦する怪獣のデスト
ロイアの存在感はあまりない。

 そういうわけで平成ゴジラシリーズのおかげで核分裂を制御する
のにカドミウムを使うとか、炉心融解をメルトダウンなどの知識を
得る事ができた。

 脚本を書いた大森一樹は特集番組で‘炉心融解=メルトダウンが
どのようになるのか調べるのが大変だった’と語っていたのが印象的
だったが、まさかメルトダウンが11年の3,11の影響で実際に起こる
とはゴジラvsデストロイアが制作された時点では想像も付かなかっ
ただろう。

 ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃で宇崎竜童演じる立花
准将が‘出動経験がないのが自衛隊員の誇りだった’というセリフが
あるように、メルトダウンなどの用語が一般人には馴染みがない方が
いいと切に思うのだ。

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