野鳥写真を始めたころの機材は、もちろんフィルムカメラ。 フィルムはフジクローム、エクタクローム等のリバーサルフィルムを使っていたが、ISO100、36枚撮りが一般的だった。
レンズは当然マニュアルフォーカス、とにかくまともに写すのが難しかった。 ISO200以上の高感度フィルムは、粒子が粗く使用にたえないので、少しでも明るいレンズが必要であり、結果大砲の様なレンズを使わざるをえないのだった。 連続シャッターも、1回3~5枚が限度、36枚ではすぐ使い終わってしまうのである。
それから比べたら、今は雲泥の差で機材が良くなっている。 大砲の様なレンズは必要ない。 高感度でもピントさえきちんと来れば、写真としての使用上の問題は無い。 はるかに写真が簡単になった。
現在、タムロン150-600㎜を主に使っているが、これも良いレンズだ。 タムロンは確か、以前防犯カメラのレンズを造っていたと思うが、そのせいか日陰、薄暗い場所の描写がとても良い。 夜でもクリヤーに映るようなコーティングを開発したようで、光が良く回る。 同クラスならば、ニコンよりも画質は良いと思う。
(純正でないし、安いからダメと言う人がいるが、それは使い方が間違っているだけである。)
このように、野鳥写真は誰でも簡単に撮れるようになった。 だからこそ感性を磨き、ルールをしっかり守る必要があると思うのである・・・・。
柿の木で静かに休むカワラヒワ。
薄暗い森のサンコウチョウ♀。
日陰のホトトギス。
暑そうな幼鳥。