オオタカ営巣地④、大都市のやや北部に位置する。 観察・撮影している中で、最も市街地に近い場所である。 散歩がてらの人をよく見かけるところだった。
昔は広い森や谷があったが、その後開発整備などが進み、緑が点在する場所に変わってしまった。 こんな場所にオオタカが居るのかと思うほどの、狭い繁殖地であった。 近くで営巣していたのは知っていたが、それが毎年追われるように場所を変え、ようやく住み着いたようだった。
市街地に近く当然人目に付きやすい。 カメラマンも来るのだが、ここのカメラマンはベテランが多く、撮影は心得ているようで、毎年繁殖成功していた。
以前、撮影は一般のカメラマンとの戦いだったと書いたが、この地ではそのようなことがなかった。
私は他のカメラマンを妨げるようなことはしないようにしている。 よほど悪質な行為を見かけた時や、オオタカが嫌がり放棄しそうな時は、そのカメラマンに注意することもあるが、その様なカメラマンは、注意しても聞き入れることがないので、注意するのが嫌になった。
そのような場所には行かないようにすればよいのだ。 周りには他に沢山営巣場所があったのである。
だがこの場所も台風で巣が落ち、以前の場所には居なくなってしまった。 オオタカを間近で見ると誰もが感動する。 存在感の大きな人気のある野鳥だ、周辺に住む人たちも、おそらく見たがっていると思う。 居なくなったら寂しい思いをするだろうと思うのである・・・・。
営巣地④にて撮影したオオタカ。(現在はいない)