この地に通ったのは、オオタカ観察・撮影のためだけではなかった。 四季を通して多くの野鳥達や自然に出会えたのである。 時にはこんなところで会えるのかと思うような種もいた。
マミジロの♂、クロツグミ、ミゾゴイ、カヤクグリ、ハチクマ、などに出会うこともあった。 声だけであるがコマドリも通過して行った。 サンコウチョウ、オオルリ、キビタキ、トラツグミ等はわりとよく見られた。 だが最近は年々種類も数も減ってきたように思える。
オオタカの観察をするときは、大体早朝から森に入る。 森の中で一番早く動き出すのはカラスだ。 その後スズメ、ヒヨドリなどが鳴きだす。
オオタカも日出頃から動き出し、他の森では薄暗い空を、カラスやハトを追いかけて飛ぶ姿を見るのだが、ここのオオタカは朝寝坊なのか、7:00頃しか会ったことがなかった。 いつも眠そうな顔をしていた。
里山の人達も朝は早い。 薄暗い時間帯から散歩をしている人によく出会った。 他の場所などでは、まだ月が出ている暗い時間に、懐中電灯を点けて散歩している人に出会い、森などではギョッとすることもあった。
夏などには、突然の夕立や雷に、廃屋で雨宿りしたこともあった。 そしてその後の虹。 この場所を含めた里山には、自然のあらゆるものがあったような気がするのである。
オオタカの営巣地には、このような豊かな自然が今も沢山残っているのである・・・・。
営巣地③で撮影した野鳥や自然。